髑髏フラワー

ママの口ぐせお花はドクロ!

妊娠34週のこと

2019-11-05 | 妊娠、出産
第一子、第二子と嫁さんが里帰りしての出産だったので、恥ずかしながら第三子にして初めて自分の子どもの出産に立ち会うことになる。
今までは妊娠後期に差し掛かると、嫁さんは荷物をまとめて子どもを連れて実家へ帰っていた。
私は一人暮らしのまま仕事を続け、陣痛の知らせが来たら産院へ向かい、生まれたばかりの我が子とご対面、という流れであった。

要は、嫁さんが妊娠していた最後の一ヶ月くらいから出産するまでの期間、嫁さんがどんな状態でどんな暮らしをしていたのか、どんな想いで過ごしていたのかを何も知らないで生きてきたのだ。

いやホントに恥ずかしい。
恥ずかしいことだと今現在は思える。

ぎょっと思ったのは、今から半月ほど前、嫁さんは妊娠34週、長男の運動会の前日だった。
開催場所は歩いて数十分の小学校だったのだが、そこまでの距離が歩けないから車で送ってほしい、と嫁さんに頼まれたのだ。

えっ!あそこまで歩けないの?

と言いそうになって慌てて言葉を飲み込んだ。

嫁さんがそこまで体力が落ち込んでいるとはまったく気づいていなかった(体力が落ちているというより、体力気力を胎児に向けているので他方に回す余力がない、といえば正確だろうか。嫁さん曰く「体力の出処がわからない」とのこと)。
その前の週までは仕事に行っていたのでまだ動けるんだと思っていたが、かなり無理をして身体を動かしていたようだ。
産休に入ってから嫁さんはいよいよ胎児の仕上げにとりかかったようだった。

妊娠初期に体調が悪くなるのは第一子から第三子まで同じだったが、妊娠後期にもつわりのような症状が出て、不眠に悩まされていて、子供たちに食事を作ることもままならない。
食事を作るどころか自分自身が食事をするだけでも疲れてしまい、ともかく横になっていることしかできない状態になった。

想像以上に嫁さんの体力が落ちているということがわかったので頭を切り替え、育児休業に入った私は(正確には「産前年休消化と育児休業」です。詳しくはいつか)、ともかく嫁さんには動かないでいてもらう、自分が嫁さんの手足になる、というスタンスに切り替えて日々を過ごすことにした。
現在は、基本的な家事は全て請け負い、毎日洗濯機を回し掃除機をかけ、食事は毎食私が作ることにしている。
嫁さんも安心したのか朝起きて食べる、寝る、昼起きて食べる、寝る、夜起きて食べる、寝るを繰り返している。

これを書いている今は妊娠36週。

検診では母子ともに健康で、今生まれても問題ないくらいに胎児はしっかり育っているようだ。

育休に入ったらあれやろうこれやろうなんて考えていたが(嫁さんも私が育休に入るのを今か今かと楽しみに待っていてくれて、ようやくその日々が始まったのだけど、もはや色々としんどそうだ)、今は「その時」を待つだけだ。



画像は自宅の庭で収穫した米。二人の子供たちはどちらも春の生まれだが、今度の第三子は初めての冬生まれになる。沐浴で冷やさないようにしなくちゃなあ。
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3歳次男 想定外の成長

2019-10-01 | 3歳児
6歳になると保育園での人間関係も色々あるようだ。

保育園に行きたくないと訴える6歳長男の話を真剣に聞き、内容を保育園に伝え対応をお願いし、こちらも日々の出来事を長男と先生から聞く。
私と嫁さんも連夜の夫婦会議を開催し、今後大人はどのようなスタンスで介入していく、もしくは介入していかないかを相談する。

単純に子供たちの表面だけを見れば白黒簡単に塗り分けられそうな人間関係でも、その中を探っていくと、その他の人間関係も絡んでいたりと根は深かったりする。

嫁さんは静観派で私は介入派だったのだけど、結果的には一時的な感情のもつれによる問題だったようで、一週間ほどで保育園イヤ期間は終了し現在は静かになった。

静観派の嫁さんいわく、人間関係による悩みは長男がこれから小学校に上がればまだまだ出てくるので、長男自身による自己解決の成功例を身につけて欲しいとのことであった。
さすが私の嫁さんである。
かっこいい。

この期間、毎朝深刻な表情で支度をする長男に対して、悩みゼロの、底抜けに明るい3歳次男の存在がとても救いになった。
暗い顔で着替えるお兄ちゃんに対し、オムツ一丁で踊りながら

おならぷー!
おならぷー!
おならぷー!
おならぷー!
おならぷー!

と叫んでケツをこすりつけてお兄ちゃんに殴られて泣いて私に抱きついてきたりした。
この弟の存在がどれだけ兄の心を柔らかくしただろうか。

そして先ほど殴られたことを忘れた次男は、今度は抱っこされたまま父親を殴り始める。
そんなに痛いことしないでー!パパ好き好きチュッチュッチューしてー!と次男にお願いすると、不敵な笑みを浮かべて
「イヤだね。パパ大嫌いチュッチュッチュー」
と、チュッチュッチューは残してくれる。
この次男の存在がどれだけパパの心を柔らかくしてくれただろうか。

もちろんママの心も柔らかくしてくれる次男。
6歳お兄ちゃんも成長していれば、3歳弟もしっかり成長している。
この先もいろいろなことがあるだろうけど、現時点では次男の底抜けの明るさに家族全員が救われている。
嬉しい想定外だ。

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6歳長男 想定外の成長。

2019-09-06 | 6歳児
子育ては苦労の連続だ。
「試練」と書かれたハードルが次から次へと休みなく目の前にやってきてはよいしょよいしょとそのハードルを乗り越えていく。
時にはハードルを倒してしまうこともあるが、それを振り返る余裕もなく次のハードルが現れる。


体力だけで力任せに飛び越えられるハードルも多いが、中には体力、知力を結集しないと乗り越えられないハードルも出てくる。
私は40歳を過ぎてから父親になったので、この日々のハードル越えが地味にキツい。
しかも第三子のことを考えると、これからまだ20年以上、還暦を過ぎてもハードル越えが続く。


なんと果てしない物語だろうか。。。


などと絶望してしまいそうだったが、ここ最近になってそのハードルがググッと低くなる現象が頻発している。


それは「長男の成長」である。


6歳長男がしっかりお兄ちゃんらしく育ってきており、3歳弟の遊び相手になってくれたり(これが最大で最高の成長)、食後の片付けやその他諸々のお手伝いをしてくれることが多くなり、本当に助かっている(最近は兄弟でお風呂にも入っている)。
この長男の成長のおかげで、息子たちは息子たちで行動できるようになり、自宅であれば目を離しても安心できるようになったので、家事を進めるスピードがグンと上がった。


毎日のハードル越えに忙しくしていて、長男が成長することによってこんなに嬉しい副産物ができるなどとは想定していなかった。


そんなお兄ちゃんの姿を見ているので、自然に次男もお兄ちゃんの真似をして着替えをしたりおもちゃを片付けたりするようになったので、棚からぼた餅、もしくは一石二鳥の成長ぶり。


このまま行けば10年後くらいには家事のすべてを任せることが出来そうだ。
嫁さんと「これはちょっと報酬を与えても良いのでは…?」という事態になっている(言うまでもなく一番の功労者は嫁さんである)。


この調子で子供たちが成長してくれるのであれば、まだまだ自分もハードルをガンガン飛び越えていけそうだと勇気をもらった。


今現在はパパが子供たちを抱えて寝室へ連れて行っているが、早く長男に抱えてもらってパパが寝室に連れて行ってもらえるようになりたい。



今年の夏は海だ山だプールだキャンプだとたくさん遊ぶことができた。来年の夏は0歳
児と一緒なので大人しく…はしないだろうなあ。
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初夏のワンオペキャンプに行ってきた

2019-06-27 | アウトドア
2019年5月26日(日)から一泊で、山梨県道志村の「山伏オートキャンプ場」へキャンプをしに行った。



急に決まった連休だったので嫁さんのスケジュール調整が間に合わず、46歳私と6歳お兄ちゃん、3歳弟の男子チームで行くこととなり、ワンオペとなったのでテーマは「極力作業を端折るアウトドア活動」ということになった。
特に一番手間のかかる食事については缶詰を多用して、手間も冷却もカットするようにした。

十分に時間をとって出発したのだが、山中湖のマラソン大会?の都合で山中湖周辺が通行止めになっていた関係で到着が1時間以上遅れ(迂回路だと思って誘導されるままに走るとどんどん遠くに離されるというけっこうな罠だった)、どこかのレストランで食事してからキャンプ場へ…という予定が、コンビニで食事を調達して13時を回ってからキャンプ場へ…という結果に。



キャンプ場へ到着、案内されたサイトへ車を止めてさあご飯食べようぜ…と息子たちに言ってもすでに手遅れ。
目の前の川に興奮して突進し3歳児は早くもオムツまでびしょにしょにしている。
まあそりゃそうなるよね。。と仕方なく自分だけご飯を食べて、ひとまず目の前の川を偵察。





さすが日曜日の昼過ぎ。帰り支度を始めている人たちが多くキャンプ場はガラガラ。
キャンプ場のご主人が子連れだからと気を利かせてくれたのか、我々は川のすぐそばのサイトに案内されて、周囲のキャンパーさんたちとも適度に離れていたのでこちらの騒ぐ音もあちらの視線なども気にならなくて良かった。

今回、この「山伏オートキャンプ場」に決めたのは、「川の浅さ」が理由だった(ちゃんとリサーチしたのではなく勘で「この辺は浅いだろうな」と思っただけでしたけど)。
川に深い場所があれば、親の常時監視が必要になるが、ここは子供が流されたりするような深い流れはなかったので、溺れる心配はしないで済んだ(もちろん転倒すれば危ないし、高い場所からの落下も危険)。
親の手がふさがっていても子供たちを川で遊ばせることができるので、小さな子供がいる家庭ではこれは大きなポイントになると思う。

この1泊2日のワンオペキャンプで一番に苦労した点は
「親一人でのキャンプ地の設営、撤収」だった。
設営と撤収、合わせて2時間強くらいの時間、わーわー騒ぐ子供たちの監視をしながら、時には一緒に遊んだりしながら車から荷物を降ろして展開し、テントを組み立てて内外の設備を整える。
まあここを端折るならバンガローに行けよ、という話になってしまうので一生懸命に頑張った。
主に設営や食事の準備で私の手がふさがっている時だったが、子供たちが

・ノコギリでテントを切ろうとする
・ペグ打ちのハンマーで車を引っ掻く
・焚き火から火を移した枝で落ち葉に火をつける

などなど、次から次に「絶対やるな案件」を繰り出してくるので、その静止で声を張り上げてばかりでかなり生命力を奪われた。

16時前にようやく焚き火を立ち上げた頃にはすっかりクタクタに疲れていた。





今回持っていったテントはコールマンのタフドーム/3025。
長男に手伝ってもらおうと思っていたが、なんだかんだで1人で設営することができた。
大人1人と子供2人では十分すぎる広さ。



すっかり設営が終わってから川でビールを冷やし、自分も子供たちと一緒に川に入って遊んだ。



バイクツーリングの時から感じていたが、5月って本当の本当に外が気持ち良い季節だ。
4月だとまだ肌寒いし、これが6月になると湿気が入ってきてしんどくなる。
ここ最近は人間を痛めつけるような気象が多いが、5月だけは人間を歓迎してくれているように感じる。
森の中で座っているだけで自分が充電されていくような貴重な季節だと思う。

ちっちゃな魚を捕まえてしばらく飼育ケージの中に入れて観察した。



普段の暮らしでは味わえない不安定な足場、足を入れれば脳天まで突き刺さるような冷たさの川の水。
子供たちはこれを味わって、少しでも記憶の片隅に入れてもらえれば良いなあと思った。

晩ごはんは市販トマトソースと缶詰ウインナーのペンネ。



正直、あんまり美味しくなかったが、子供たちは焚き火を見ながらもりもりと食べてくれた。
そこからは焼き鳥缶(子供たちに人気)、イナバのバターチキンカレーとミックスビーンズを混ぜたものをつまみに私は酒盛り。



当初の予定通り、下ごしらえを省いて簡単に食べられるもので腹を満たした。
子供たちはテントの中で戦いをして遊んでいた。
手間取ったキャンプ地設営に比べると、缶詰中心のレシピはやっぱり簡単で、小さな子供がいる場合はこっちのほうがラク。



暗くなってからキャンプ場の探検に出かけて、しっかり時計は見ていなかったが、たぶん20時くらいにはみんなで横になって寝たと思う。



しかしそこからが過酷であった。

寒い。

ガタガタ震えるほどの寒さではないが、とりあえず眠れないくらいの寒さ。

長男は私の寝袋に入っていたのでたぶん大丈夫。
次男も厚手の毛布にくるんでいたのでこちらもたぶん大丈夫。
しかし、ネルシャツと短パンの私はほとんど寝ることが出来なかった。

仕方なく1人で起きて荷物の片付けなどをしていた。
外は切れ込むような寒さ。
テントだけでもずいぶん寒さをしのいでくれるんだな、と分かった。


少し横になってうつらうつらしていたら朝になっていた。

子供たちは快眠できたのかすぐに起き出して焚き火を囲む。
朝食はホットサンドとコーンスープ。



撤収後は道志キャンプでの定番コースとなっている石割の湯で温泉につかり(前日はお風呂に入っていなかったので格別であった。しかもここは小学生未満は無料なので大人800円のみで入ることができる。)、
大広間でコーヒー牛乳を飲み、ゆっくり食事をしてから帰路に着いた。
自分が小さかった頃は温泉などまったく興味がなかったし、そもそもお風呂も楽しくなかったような記憶があるが、我が息子たち2名は温泉を完全に楽しんでいた。

すごーく楽しめた小旅行であった。
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第3子の心拍確認

2019-05-02 | 妊娠、出産
今年も花水木の花が咲き始めてきた。


毎年この花を見ると、長男が生まれた6年前の春を思い出す。


2013年5月


喜びも大きかったが、自分が父親になるという実感が湧かず、その責任の大きさに不安ばかりが募っていた。
自分のようないいかげんな大人が父親になっても本当に大丈夫なんだろうか?
生まれてきた子供は、私が父親と知ったら落胆するんじゃないだろうか?
自分自身の人生すらまともにコントロールできなかったのに、子供の人生を背負うことなんてできるのだろうか?


つい最近までは寒かったのに、気がつけば空の青さが色濃くなって穏やかな風が吹く季節。
うきうきするような気分とこれからがどうなるのかうまく想像できない不安。


嫁さんがずいぶん長い期間、苦しみながら命をかけて新しい生命を胎内で育ててきたのに、いざ出産という段階になってそのことを不安に思ってしまう自分の小ささと臆病さが情けなかった。


やめなきゃやめなきゃと思いつつやめられないタバコに火をつけて、駅前の花水木を見ていた。


結果的にはそこでタバコは止めて6年の月日が過ぎて次男も生まれて、まあなんとか自分は「父親」になれたような気がする。
子供たちに比べると実に遅い成長だ。


2019年5月


嫁さんの身体の中には、今2つの心臓が動いている。
まだ3センチにも満たない第3子は、この世に生まれてこようと一生懸命に栄養を吸収している。


前回の妊娠の時も書いたように思うけど、嫁さんに
「今の私はグーダラしているように見えるが、腹の中では壮大な作業を行っているのだ。お前がやっている家事などはすでに形骸である。あえて言おう、カスであると!」
と言われれば
「そうですね」
と答えるしかない。


毎度のことだけど、私は身体も精神も何も変化がないので家事にまい進するしかない。


長男次男と春の生まれなので、君たちの誕生日が近づくと花水木が咲くんだよと教えたが、第3子は秋の深まる頃に生まれる。
どんな花が咲いていたのか、物心つく頃になったら教えてやりたい。


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