9/1 PARCO劇場 K列
<作>福島三郎
<潤色・演出>ケラリーノ・サンドロヴィッチ
<出演>堺雅人 橋本じゅん 八嶋智人 山内圭哉 橋本さとし
猪岐英人 水野顕子
※ネタバレあります
当初の目標通り、『噂の男』&『獏のゆりかご』東京観劇ツアーを
実行してまいりました
まずは1日目、渋谷・PARCO劇場での『噂の男』からスタート
PARCO劇場と言えば、私にとっては“名前だけは知っている”憧れの劇場
中に入ってみると意外とこじんまりとしていて、座席も傾斜がついていて
どこからでも見やすい感じ。
今回チケットが取れてみたら“K列”でがっかりしたんですけど、
十分良く見えましたし、舞台も思いのほか近く感じました
物語の方は、まさに“いやーな男たちの、いやーなお話”。
シゲの『びっくり箱』や音尾君の『しあわせのつぼ』の福島さんからは
ちょっと想像出来ない、悪意に満ちた舞台。
さすがケラリーノ・サンドロヴィッチと言うところなんでしょうか。
これでもかと言うほど人間の醜い感情を見せつけられるのに、あっという間に
2時間半が過ぎ、不思議と“もう少し観ていたい”と言う気にさせられるのは、
やっぱり“噂の男たち”の役者としての度量と懐の深さに尽きるんではないでしょうか
舞台は大阪、宝田グランド劇場の地下の一室。『ボイラー室』や『奈落』があり、
芸人たちの稽古場としても使われている。そこに集まる6人の男と1人の女。
人気を博した漫才コンビ“パンストキッチン”のモッシャン(橋本じゅん)と
アキラ(橋本さとし)。しかし12年前の『ボイラー室』の事故でアキラは他界、
相方を無くしたモッシャンは落ちぶれ酒浸りの日々。
ボンちゃん(山内圭哉)は売出し中のピン芸人。“骨なしポテト”のトシ(猪岐英人)
とアヤメ(水野顕子)は中堅夫婦お笑いコンビ。ボンちゃんは出番前にいつも
アヤメとボイラー室で関係をもっているようで、トシもそれを知っているのだが
ボンちゃんには何も言えない。
鈴木(堺雅人)は宝田グランド劇場の支配人で、以前は“パンストキッチン”の
マネージャーをしていた。毎年アキラが亡くなった日にボイラーの点検が行われ、
今年も13回忌に合わせてボイラーの点検にやってきたボイラー技師の加藤(八嶋智人)。
12年前のアキラの事故を中心に、過去と現在を行き来しながらそれぞれの思惑が露呈、
悪意、憎悪、嫉妬、殺意…さまざまな感情の波に飲み込まれ、破滅していく男達…
いや~なお話の上に、流血あり死体ありの少々ショッキングな演出
期せずして、“意外とグロかった”と言う感想をどこかのブログで読んでしまい(笑)
覚悟して当日を迎えましたが、阿佐ヶ谷スパイダースで免疫が出来たのか
思いのほか平気でした。“音”がないと大丈夫みたいです、私(笑)
阿佐スパの『桜飛沫』の時は“音”もリアルでしたからね…
芸人さんの世界で起こる出来事なので、あちこちに笑いどころが満載で、
場面も“舞台袖”と言う設定で時折客席の笑い声が聞こえて、でもそれがかえって
登場人物の“狂ってる”感を際立たせてたような気がします。
なんかもうね、壊れちゃってるんですよ、みんな
そして、その壊れちゃってる人たちを見て笑っちゃってるんですよ、私も。
決して笑える状況じゃないんだけど、だんだん感覚が麻痺してきてました(笑)
でも“パンキチ”の漫才は掛け値なしに爆笑でした
ケラさんのお芝居って今まで見たことがないんですけど、唯一テレビで
『すべての犬は天国へ行く』を見たことがありました
以前イナダ組プロデュースで北海道の劇団の女優陣でも上演されて、亜樹ちゃんも
出演してたので気になって見てみたんですが、その時もかなりの衝撃を受けました!
方や女だけの舞台、方や男が中心の舞台、でもなんか同じ雰囲気があったなぁと
今思い返してみると感じますね…
でもなんといってもこの舞台は、5人の役者のエネルギーのぶつかり合いが
見事でしたね~
何だか上手くまとまらないまま長くなってしまったので、
次回、役者さんごとの感想を…(まだ書くのかよっ!)(笑)
<作>福島三郎
<潤色・演出>ケラリーノ・サンドロヴィッチ
<出演>堺雅人 橋本じゅん 八嶋智人 山内圭哉 橋本さとし
猪岐英人 水野顕子
※ネタバレあります
当初の目標通り、『噂の男』&『獏のゆりかご』東京観劇ツアーを
実行してまいりました
まずは1日目、渋谷・PARCO劇場での『噂の男』からスタート
PARCO劇場と言えば、私にとっては“名前だけは知っている”憧れの劇場
中に入ってみると意外とこじんまりとしていて、座席も傾斜がついていて
どこからでも見やすい感じ。
今回チケットが取れてみたら“K列”でがっかりしたんですけど、
十分良く見えましたし、舞台も思いのほか近く感じました
物語の方は、まさに“いやーな男たちの、いやーなお話”。
シゲの『びっくり箱』や音尾君の『しあわせのつぼ』の福島さんからは
ちょっと想像出来ない、悪意に満ちた舞台。
さすがケラリーノ・サンドロヴィッチと言うところなんでしょうか。
これでもかと言うほど人間の醜い感情を見せつけられるのに、あっという間に
2時間半が過ぎ、不思議と“もう少し観ていたい”と言う気にさせられるのは、
やっぱり“噂の男たち”の役者としての度量と懐の深さに尽きるんではないでしょうか
舞台は大阪、宝田グランド劇場の地下の一室。『ボイラー室』や『奈落』があり、
芸人たちの稽古場としても使われている。そこに集まる6人の男と1人の女。
人気を博した漫才コンビ“パンストキッチン”のモッシャン(橋本じゅん)と
アキラ(橋本さとし)。しかし12年前の『ボイラー室』の事故でアキラは他界、
相方を無くしたモッシャンは落ちぶれ酒浸りの日々。
ボンちゃん(山内圭哉)は売出し中のピン芸人。“骨なしポテト”のトシ(猪岐英人)
とアヤメ(水野顕子)は中堅夫婦お笑いコンビ。ボンちゃんは出番前にいつも
アヤメとボイラー室で関係をもっているようで、トシもそれを知っているのだが
ボンちゃんには何も言えない。
鈴木(堺雅人)は宝田グランド劇場の支配人で、以前は“パンストキッチン”の
マネージャーをしていた。毎年アキラが亡くなった日にボイラーの点検が行われ、
今年も13回忌に合わせてボイラーの点検にやってきたボイラー技師の加藤(八嶋智人)。
12年前のアキラの事故を中心に、過去と現在を行き来しながらそれぞれの思惑が露呈、
悪意、憎悪、嫉妬、殺意…さまざまな感情の波に飲み込まれ、破滅していく男達…
いや~なお話の上に、流血あり死体ありの少々ショッキングな演出
期せずして、“意外とグロかった”と言う感想をどこかのブログで読んでしまい(笑)
覚悟して当日を迎えましたが、阿佐ヶ谷スパイダースで免疫が出来たのか
思いのほか平気でした。“音”がないと大丈夫みたいです、私(笑)
阿佐スパの『桜飛沫』の時は“音”もリアルでしたからね…
芸人さんの世界で起こる出来事なので、あちこちに笑いどころが満載で、
場面も“舞台袖”と言う設定で時折客席の笑い声が聞こえて、でもそれがかえって
登場人物の“狂ってる”感を際立たせてたような気がします。
なんかもうね、壊れちゃってるんですよ、みんな
そして、その壊れちゃってる人たちを見て笑っちゃってるんですよ、私も。
決して笑える状況じゃないんだけど、だんだん感覚が麻痺してきてました(笑)
でも“パンキチ”の漫才は掛け値なしに爆笑でした
ケラさんのお芝居って今まで見たことがないんですけど、唯一テレビで
『すべての犬は天国へ行く』を見たことがありました
以前イナダ組プロデュースで北海道の劇団の女優陣でも上演されて、亜樹ちゃんも
出演してたので気になって見てみたんですが、その時もかなりの衝撃を受けました!
方や女だけの舞台、方や男が中心の舞台、でもなんか同じ雰囲気があったなぁと
今思い返してみると感じますね…
でもなんといってもこの舞台は、5人の役者のエネルギーのぶつかり合いが
見事でしたね~
何だか上手くまとまらないまま長くなってしまったので、
次回、役者さんごとの感想を…(まだ書くのかよっ!)(笑)