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有機無頓着園芸

2021-12-20 11:33:14 | グリーン・ライフ
私のグリーン・ライフが何故ライトになったかという話を少し。
20年ほど前だったか、500円で、小さな4弁の黄色い花が賑やかに咲いてる
カランコエの鉢を買ったことから始まったんだと思う。それまでも
折に触れて切り花を買い求めることはあったが、鉢物のスタートは
カランコエだったと記憶する。こいつが乾燥にめっぽう強かった。平日は
関東と関西の間を3往復、入浴するためにだけに帰宅(というよりむしろ
立ち寄り)、ゆっくりできるのは週末だけ、みたいなライフスタイルに
ちゃんと適応して、暫くは安らぎを与えてくれた。
やがて年を越し、花の時期は終わったが、一向に枯れるそぶりを見せない。
週に一度の水遣りだけで、秋にはまた花をつけた。が、あいつも主(あるじ)の
性格に気づいたか、今まで通りじゃだめだ、と生き様を変えて始めていた。
商品として店先に並んでいた時の園芸品種としての誇りはどこかに捨て去り、
生き延びるために、原種の特性を前面に出すことにしたのか、色は赤みを帯び、
ひょろひょろと背丈ばかりが伸びてしまう。えい、やっと切り詰めてみても、
それが挿すどころか、土の上に置いただけで、しっかり根付いてしまった。
3年もすると、ろくに花を咲かせることもないくせに、置き場所に困るほどに
勢力を広めてしまった。世の中ではペットの多頭飼育崩壊が話題になり始めた
ころだったが、わが身を顧みれば、相手こそ違え、似たようなものじゃないかと、
花の時期が終わったのを機に、一思いにごみ箱に捨てた。
誰だって黒歴史があるはずだ。失敗の原因を把握し、次の機会にはそれが
生かせればいい。人類の発展は失敗という土台の上に成り立っているんだもの。
今ではネット上に、カランコエを上手に咲かせるためには、光のコントロールを
すればいいと情報があることはある。その情報が生かされないまま、我が家には
ひょろひょろと伸びてる5年生と、5,6㎝に切り詰められて冷遇されてる3年生と
4年生のカランコエが、群れを成していることはいる。本来ならば開花の時期
なのだろうが、花は咲かせずとも主が苦にしないことを見透かしてのことなのか、
マイペースは崩そうとしない。もちろん先々代が主の機嫌を損ねて、お家断絶の
憂き目を見たことなぞ、知ろうはずがない。DNAの指示書に基づいて、日々水と
二酸化炭素から、生命維持に必要な有機物と、酸素を細々と生成している。
聞くところによると、そのDNAの指示書には、コントロールされた光環境下では、
夏場に花芽をつけてもいいと書かれているらしい。

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