いやあ、詰将棋の天才って肉を切らせて骨を断っちゃうんですねえ。詰み筋がないのを
読み切って、最後は自玉たった一枚で攻撃をしのいで、もう手がありませんと相手を降参
させた。形勢は挑戦者永瀬九段有利で詰めろがかかったのだが、この一手空いた時に
9六香と9八の王様に王手をかけた。双方持ち時間を使い切っての一分将棋の中で当然と
思われた9七歩の合駒が実は敗着でここは桂馬にすべきだったんだと。ここで歩を使って
しまうと相手玉を追い詰めるのに歩が使えなくなり、かけたはずの詰めろが消滅してしまう
んだと。一気に形勢が逆転して終局21:00。これで3連勝でタイトル防衛達成。やっぱそう
なるんだね。落ち着くところに落ち着いたという安堵感みたいのがあるのは俺だけ?。
MLBのポストシーズンの出場チームの決め方が面白い。長い歴史を経て熟成されてきたのを
感じる。昨日の時点でナ・リーグのポストシーズン進出チームはふた枠決まっていなかった。
ほとんどのチームが162試合を消化したんだが、夏場のハリケーンの影響でアストロズ(以下A)
対ガーディアンズ(以下G)がひと試合とブレーブス(以下B)対メッツ(以下M)が二試合が
残ってしまった。AとGはすでにア・リーグの西地区と中地区でそれぞれ優勝を決めているから
試合はしなくていいだろうという考え方がまず面白い。試合をすれば億単位のカネが動くにも
関わらず、だ。一人泣いている選手もいる(後述)。さて、M対Bがどうして休日出勤して
までも決着をつけなければいけないかというと、もう1チームダイヤモンドバックス(以下D)
の存在がある。Dは89-73でシーズンを終えているが、MとBは2試合を残して88-72で東地区
同率2位。Dは両チームに負け越しているため、連敗すれば、Dを下回りここで終戦、1-1と
星を分け合えばDが進出ならず、となんとも「ややこしや」の残り二つの椅子取り合戦なのだ。
そのうえ、勝ち残っても成績如何で対戦チームと開催地が違うという、なんともはや、なのだ。
結果2チームは星を分け合い、Dの敗退が決定、これもシーズン中の対戦成績の結果、上位と
なったBはサンディエゴへ3500㎞の、下位のMは中地区優勝のブリュワーズが手ぐすね引いて
待っているミルウォーキーへ1000㎞の移動という決着を見た。容赦ないのはもう明日から次の
ステージの戦いが始まるということ。ホント、好きでなければやってられない稼業だよね。
ちょっと触れた泣いてる選手の話。順位に関わりがないというので試合がキャンセルになったGに
40-40に王手をかけていたラミレスという選手がいた。39本塁打41盗塁と大谷に次ぐ7人目の大記録
達成にあと一歩に迫りながらここで終戦とは、気の毒なこってす。
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