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★東京スカイツリー★スカイツリー好発進!

2012年06月22日 | ★東京スカイツリー★
開業1カ月で550万人超え 強風でエレベーター停止、台風対策課題

 高さ634メートルの世界一の電波塔としてオープンした東京スカイツリー(東京都墨田区)が22日で開業から1カ月を迎えた。ツリーを運営する東武タワースカイツリーによると、周辺施設も合わせた来場者(5月22日~6月19日)は550万人を超えており、日本人の約20人に1人がスカイツリーを訪れた計算となる。

 ツリーの展望台は完全予約制の入場券が必要だが、これまでに地上350メートルの「天望デッキ」は35万人、その7割の25万人以上が同450メートルの「天望回廊」を訪れている。同社が予想しているツリーと周辺施設の1年間の来場者数は3200万人だが、この1カ月は当初の想定を超えるペースで推移している。














 ツリーの開業1カ月は順風満帆な船出だが、今後の最大の課題は「強風」だ。

 開業初日の5月22日と同28日には強風の影響でエレベーターが自動停止することも予想されたため、ツリーの運営会社は一時、天望回廊と天望デッキをつなぐエレベーターを自主的に停止。大きな混乱はなかったが、天望回廊に昇った人が降りられない時間帯もあり、強風への弱さが露呈した。

 そのため、台風4号が関東地方に接近した19日は「自主停止させる事態を防ぐため」として、開業後初めて事前に天望回廊の営業終了時間を午後10時から午後6時に、天望デッキを午後9時に早めた。20日には朝から天望回廊の営業を中止。台風の影響で来場できなかった個人客に限り、指定日から30日以内に入場できるようにした。

 例年、7~10月は台風が多く発生する時期。同社は「お客さまの安全を最優先に考える」として、今後も台風接近時や強風の際には、営業時間の変更を行うなどの対応を臨機応変に行っていくとしている。

文・産経新聞 6月22日(金)から。

写真は、何処も長蛇の列が出来た様子です。

★花シリーズ★サボテン

2012年06月22日 | ★花シリーズ★
サボテン(シャボテン、仙人掌、覇王樹)はサボテン科に属する植物の総称である。その多くは多肉植物であるため、多肉植物の別名として使われることもあるが、サボテン科以外の多肉植物をサボテンと呼ぶ事は誤りである。

語源
16世紀後半に南蛮人によって日本に持ち込まれたのが初めとされている。彼らが「ウチワサボテン」の茎の切り口で畳や衣服の汚れを拭き取り、樹液をシャボン(石けん)としてつかっていたため「石鹸のようなもの」という意味で「石鹸体(さぼんてい)」と呼ばれるようになったとする説が有力で、そのため1960年代ころまでは「シャボテン」のほうが正しいとする人がかなりいた。

英語名のカクタス(Cactus)は、ギリシア語で「棘だらけの植物」を意味するカクトスという単語に由来している。Kaktosをラテン語風に綴ればCactusとなる。
















分布
分布はRhipsalis属の数種を覗き、南北アメリカ大陸及び周辺島嶼(アメリカ州)に限られる。乾燥地でみられる種が多いが、中南米熱帯の森林地帯で樹木や岩石上に着生して育つ種や高山に生える種、北米の湿潤な温帯や冷帯に育つ種もある。しばしばサボテンは暑い気候を好むものばかりであると誤解されることがあるが、その分布域の気候は様々であり、低温に弱いものもあれば、氷点下になっても生存できるものもある。

形態
サボテンの形態は様々であるが、一般的に茎は筒または球型、葉は針状もしくは退化している。全ての種が一種の短枝である刺座(しざ)またはアレオーレ(areole)と呼ばれる器官を持つ。基本的に腋芽には刺座が形成され、多くの場合そこにスポット状に葉の変化した刺が密生する。またしばしば刺座は綿毛で覆われる。根は主根が深く伸びる主根系のものが多く、中には主根が芋の様に肥大するものもあるが、主根が発達しないひげ根系のものもある。貯水組織が発達し、耐乾性に優れているものが多い。

サボテンの最も原始的な形のグループはコノハサボテン亜科のコノハサボテン属 (Pereskia) で、長枝につく葉は刺状にならず、木の葉らしい形を維持している。一見サボテンに見えない形をしているが、刺座が存在するのでサボテンの仲間と分かる。こうした形の祖先からより多肉植物として特殊化し、長枝の葉が鱗状に退化したウチワサボテン(オプンティア属など)、更に針状に変化していない葉を全くつけない柱サボテンという順番に出現したと考えられる。球形のサボテンは柱サボテンの太くて短いものであると見なせる。

花弁中に含有される色素は、通常はアントシアン系のアントシアニジンやペチュニジンなどであるのに対し、サボテン科はベタリン系色素を含有し、化学分類上マツバボタン(スベリヒユ科)などと類縁関係があるとされている。アントシアニン系の色素を持たないため、青色の花は咲かず、赤~黄、紫色の花が咲くのが基本である。

サボテンは、CAM型光合成の機能を獲得し、砂漠といった水分が慢性的に不足し、かつ昼夜の温度差が大きい環境に適応したものだと考えられている。通常の植物は昼に気孔を開け、CO2を取り込む。ただし、このような環境下の場合、同時に大量の水分を失ってしまう。しかし、CAM植物は涼しい夜に気孔を開け、CO2の取り込みを行い、昼は気孔を閉じることで水分の損失を最小限に抑えることができるものである。

栽培
蕾をつけた金鯱サボテンの生態については誤解が多い。「サボテンは砂漠に生えているので、水を遣らなくて良い。」又は「サボテンは花が咲かない。」等はよくある誤解である。森林性サボテン(木の葉サボテン)を除く多くのサボテンが乾燥地帯に自生しているが、サボテンの自生する地域は乾季と雨季がはっきりしているだけで、サボテンは水を好む植物である。

種類によって成長する環境が異なったり、他の植物と比べ成長が遅いため、一般の植物と同様に潅水すると根腐れを起こして枯死することが多い。開花については、育成環境(温度、湿度、光量、潅水)が悪いと開花しないし、開花年齢に達していないために開花しないことから誤解されるが、適切な管理を行えば花を咲かせる。サボテンの代表品種「金鯱(きんしゃち)」 (Echinocactus grusonii) は開花するまで30年前後かかるため、市中の花卉店で購入した場合には花を見るまでに相当の時間を要する。

サボテンは熱狂的な愛好家が多い植物である。刺を楽しむ品種(エキノカクタス属など)、花を楽しむ品種(マミラリア属やシャコバサボテン属など)や交配によって改良種を作出して楽しむ品種(有星類:兜、鸞鳳玉他)など栽培は個々人の趣味・嗜好により更に細分化されるため、特定品種を栽培する「名人」が品種毎に存在する。全国各地にサボテンマニアの同好会が多数存在している。

繁殖

種子繁殖
種子繁殖は一度に大量の苗が得られること、様々な個体変異が生じる可能性があることなどから試みられることが多い。 サボテンは自家不和合性(同一個体の花粉が柱頭に受粉しても結実しない)の種類が多く、結実させるためには同種の別個体の花粉を授粉する必要がある。一つの個体から挿し木など栄養繁殖で増やされた個体同士は親と遺伝的に同一なクローンであるため、有性生殖は不可能であり、結実しない。果実や種子の大きさや形は種類によってかなり異なる。果実は緑色から赤色に熟すものが多く、種子は通常黒色である。

採種するためには熟した果実をガーゼなどで包み、水中で押しつぶすようにして洗うとよい。ただし、ウチワサボテンのように果実に刺を有している場合には注意が必要である。ガーゼに残った種子は紙の上などで乾燥後播種するとよい。播種はポットに清潔な用土を満たし、充分灌水した後に行うとよい。微細な種子は播種後に覆土(土をかぶせること)する必要はないが、発芽するまでは絶対に乾燥させないよう腰水(底面吸水)灌水を行う。播種後に鉢の表面を紙で覆い、さらにガラス板などで覆うとよい。

発芽後は直ちに紙を取り除き、ガラス板の覆いを少しずつあけていくとよい。

食用
屋台で売られているトゥナ紐サボテン属の果実(ドラゴンフルーツ)やウチワサボテン属の果実(トゥナ Tuna)は主に中南米、北アフリカ、アラブ諸国、スペイン、フランス、ギリシャ、イタリアなどのヨーロッパの国で一般的な果物である。ウチワサボテン属はメキシコ、イスラエル、タイなどで果樹として栽培もされている。ウチワサボテンの若い茎節(ノパル Nopal)はメキシコ料理では野菜として扱われる。豊富なミネラルと繊維質、ビタミンを含み、昔から貴重な食物として珍重された大切な栄養源である。さらに傷の手当、熱さましなどの治療、肥満、糖尿病、二日酔い、便秘、日焼けによるシミなどを予防する民間薬としても使われてきた。

アメリカの育種家ルーサー・バーバンクは、サボテンを改良して食用、飼料用のトゲナシサボテンを作り上げた。バーバンクはヒョウが口を血だらけにしてサボテンを食べている姿を見て、トゲナシサボテン改良の着想を得たという。