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あのクハ489-501が地元小松市にやってきました!!ということでまずは、
クハ489-501の来歴
国鉄時代
昭和46(1971)年、東急車両にて製造された。向日町に新製配置され、本来の用途である「白山」「はくたか」のほかにも「雷鳥」「しらさぎ」といった北陸特急や「みどり」「しおじ」などの山陽特急でも運用された。昭和48(1973)年に金沢へ転属、ほぼ「白山」「はくたか」の運用のみであったが、臨時の「雷鳥」にも使用された。国鉄末期には「しらさぎ」や「北越」などでも運用された。
JR時代
JR化後には「白山色」という白を基調にピンクと青のラインを塗装した独特の塗色をまとい「白山」「能登」「雷鳥」「しらさぎ」「加越」「北越」などで活躍、2001年ごろに国鉄色に戻された。このころクハ489-501はH01編成として団臨などで活躍、臨時特急「ふるさと雷鳥」などで活躍した。2010年に「能登」が廃止された後は乙丸にある金サワの研修所でお昼寝ばかりするようになり、2011年には「ありがとう489系号」が走り、事実上のラストランとなった。この間にH02編成やH03編成が松任へ行き解体されていってしまった。しかしH01編成は2012年に福井県を舞台にした映画「旅の贈りもの」のロケ列車として走行、多くのファンがH01編成の「復活」が現実になると思っていたが、同年5月に松任に入場、クハ489-1以外は廃車となった。同年8月の松任工場一般公開で「白山」のHMをつけて展示され、この後廃車になる予定であった。しかし石川県小松市の「クハ489-501ボンネット型特急電車保存準備委員会」が立ち上がり、「乗り物のまちこまつ」の代表として保存することが発表された。このプロジェクトにJR西日本は積極的に対応し、2013年3月11日に小松市に陸送され、公園に搬入された。2013年3月13日現在、再塗装などの整備を行っている。同じH01編成だったクハ489-1は「準鉄道記念物」に認定され2016年開業の梅小路に新設される鉄道博物館で保存されるようだ。
長々と書いてしまいましたが、ざっとこんな感じです。では、クハ489-501を撮影した写真があるので、載せていきたいと思います。
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2010年11月13日、金サワ乙丸研修所に留置されるH01編成。悲しいことにH01編成の走行写真は撮影しておらず…。
すでに「能登」は廃止されており、この時期は団臨や「サンダーバード」「はくたか」「北越」の代走で活躍していた。
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2012年5月21日、金サワの松任本所に留置されるクハ489-501。H01編成は分割されている状態。隣はモハ488-4だと思われる。
松任に入場したH01編成は解体待機をしており、時折車両の位置が変わったが、ほとんど変化はなかった。隣には683系4000番台が入場中。
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2012年7月3日、松任に来て約2か月たったころのクハ489-501。隣のモハは移動された可能性がある。この日も683系4000番台がいた。
雨ざらしだったため塗装が薄れてきた印象。この後工場内に移動したらしく外に現れなくなった。
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2012年8月26日、松任工場の一般公開に「白山」のHMをつけて展示されたクハ489-501。後ろは準鉄道記念物であるクハ489-1。
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参考までにクハ489-1。連結器カバーが舌のように見えるので「赤べろ」と言われている。
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車番。横の●は横軽対応を示している。
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銘版。「日本国有鉄道」と「東急車両 昭和46年」と書かれている。
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前面。タイホンはスカート部に設置されている。協調連結器が特徴。
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後ろから。凛々しい。
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展示されていたときは「回送」幕だった。
このころにクハ489-501が小松市で保存されるというニュースを聞いた。うれしかったですよお!!
そして2013年3月11日。クハ489-501は松任工場から小松市に陸送、駅に近い公園に仮設置された。
この日私は1073レにEF81 627が充当されていたことを知り、梯川まで撮影しに出かけていた。撮影したのは1073レと852M。
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EF81 627充当の1073レ。本来はこれがメインだった。
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852M。この日はC08編成充当だった。
撮影が完了し、帰宅している途中に見覚えのあるものを発見、近づいてみるとクハ489-501だった。
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3月11日、小松駅近くの公園にたたずむクハ489-501。
見たときはものすごく興奮していた。あの「伝説の特急電車」が近くにいるものだから。
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周りは立ち入り禁止になっており、入ることはできなかった。しかしその姿を間近に見ることができたことがうれしかった。
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3月12日、朝の公園にたたずむクハ489-501。
マークはまだつけられてない。きれいになった時、何のマークがつくのか楽しみである。
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ボンネットとビル、そして青空。
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方向幕は抜かれていた。JRマークは健在。整備後にJNRマークが付くかどうかは不明である。
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すっきりした青空。松任でもこの組み合わせが見られたに違いない。
3月12日に整備が始まったようだ。
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3月13日、整備中のクハ489-501。
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綺麗になって姿を現すことに期待して待ってます!!
てっきり廃車解体になるという憂き目を見られたクハ489-501。しかし、救ったのは地元の保存委員会だった。
乗り物のまちこまつ、そして保存委員会に感謝。そしてたくさんの人が小松に来てくれることを願って…。