こんにちは。
令和5年土佐清水市議会6月会議で付託を受けた議案の中に、「土佐清水市立保育所・小学校統合実施プラン」が上程されております。
内容は、下ノ加江小学校と幡陽小学校を清水小学校へ統合。下ノ加江保育所をきらら清水保育所へ統合するというものです。
これまでの経過を聞く限りでは、保護者や地域の方々の考えを尊重し、保護者の皆さんで統合するかしないかを決めていただいた上での実施ということです。
私の方にも統合に反対の意見などは届いておりませんので、統合に反対の人はいないのかなと考えます。
なので、この統合実施プランについては反対する理由がないのかなと思っています。
なお、足摺岬小学校(統合に反対の意見がある)と足摺岬保育所や、下川口小学校は、このプランには含まれておりませんのでご安心ください。
今後、このような統合についての協議もあるかと思いますが、もしも、反対しているのに市が無理やり統合に持っていくなど、市政としておかしいところがあれば、ご連絡ください。
この統合実施プランの内容では、「保護者の声をできる限り尊重していく」とのことですので、大丈夫かと思いますが。
例えば、清水小学校へ行きたい人、地元の小学校へ通いたい人、それぞれの意見を尊重してくれるということですので、多数決で統合するかしないかを決めるのではなく、それぞれの考えを尊重し自由に学校に通わせる方法もあると思います。
以下、議案(統合実施プラン)の内容を掲載いたします。
土佐清水市立保育所・小学校統合実施プラン (案)
令和5年6月
土佐清水市教育委員会
1. はじめに
土佐清水市におきましては、急激な過疎化、少子高齢化が進行し市制発足当時32,417人であった人口が、 令和5年3月末では、 12,161人と約38%まで減少しております。
小中学校におきましても同様に減少傾向が続き、 昭和30年度、 小学校31校4548人、 中学校8校2,321人、合計39校6,869人であったものが、 令和5年4月1日現在、小学校6校353人、 中学校1校189人、 合計7校 542人と約8%まで減少しております。
この間、土佐清水市教育委員会といたしましては、 学校規模の適正化に取り組み、 近年では、平成18年に策定されました 「土佐清水市立小中学校統合実施プラン」に基づき学校規模適正化に取り組んできたところであります。 当初統合実施プラン策定時となります平成18年度における学校の状況は、 小学校12校823人、 中学校5校445人、合計17校1,268人でありましたが、その後、 平成21年度に小学校4校、平成25年度に中学校4校、 そして平成27年度に小学校1校が統合されております。
その後、 清水小学校の改築と併せて3小学校において、 平成30年度清水小学校への統合を計画し1小学校は統合となりましたが、2小学校におきましては、 平成30年度統合について見送ったところであります。 土佐清水市教育委員会としましては、少人数のメリットを生かした教育も認めているところでありますが、 一定規模の人数の中で切磋琢磨しあえる環境づくりが未来ある子ども達にとって必要であると判断しております。
市内小学校におきましては、今後も児童の減少に伴い小規模化が進み、 令和5年度には、全児童数で平成18年度よりも470人減少の353人、清水小学校、 足摺岬小学
校 三崎小学校を除く小学校において全児童数が20名に足らない極小規模校となっております。 同様に市内保育所においても、きらら清水保育所、三崎保育所を除く保育所において全園児数が10名に足らない極小規模保育所となっております。 幼児・児童の健全育成を図るためには、 保育・教育の充実が重要であり、 その為には、より良い保育・教育環境の提供が必要と考えます。 子どもたち一人ひとりの個性が生かされ、 「生きる「力」の育成が求められている昨今、国からも2020年代に目指すべき 「令和の日本型学校教育」の姿を「全ての子供たちの可能性を引き出す、 個別最適な学びと、 協働的な学びの実現とする」 ことが打ち出されております。
土佐清水市教育委員会といたしましても、急激に変化する時代の中で育むべき資質・能力を育成するための取組を重点的に推進していきたいと考えます。 GIGA スクール構想を進めていくことで、これまでの実践と ICTの活用を適切に組み合わせたデジタル教育の推進により、 自ら主体的に目標を設定し、 振り返りながら責任ある行動がとれる力を身に付け、 主体的に課題を見い出し、 多様な立場の者が協働的に議論し、 納得解を生み出すことができるようになる児童生徒の育成に繋げていきたい。 そのことが未来における様々な社会的変化を乗り越え、 豊かな人生を切り拓き 「持続可能な社会の創り手」となる子どもたちになると考えております。
子どもたちにとって望ましい保育・教育環境づくりを推進するために、保育所・小学校の再編は、避けて通れないものと考えております。
2. 土佐清水市における保育所・小学校規模等の適正化に関すること
<保育所 >
全園児数が10名以上が望ましい。
<小学校>
全児童数が20名以上が望ましい。
または、 欠学年が2学年以上とならないことが望ましい。
}清水の保育・教育の在り方検討委
員会の最終報告より
子どもたちが、自分の良さや可能性を認識するとともに、 あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、 多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓き持続可能な社会の創り手となることができるよう、 その資質・能力を育成することが求められています。 次代を切り拓く子どもたちに求められる資質・能力として、文章の意味を正確に理解する読解力、 教科等固有の見方・考え方を働かせて自分の頭で考えて表現する力、対話や協働を通じて知識やアイディアを共有し新しい考えや納得解を生み出す力などが挙げられます。
また、豊かな情操や規範意識、 自他の生命の尊重、 自己肯定感 自己有用感、他者への思いやり、対面でのコミュニケーションを通じて人間関係を築く力、困難を乗り越え、ものごとを成し遂げる力、 公共の精神の育成等を図るとともに、子どもの頃から各教育段階に応じた体力の向上、健康の確保を図ることなどは変わらず重要です。
園児・児童の能力を伸ばしつつ、社会的自立の基礎、国家・社会の形成者としての基本的資質を養うことが目的であるため、一定規模の集団が確保されていること等が望ましいと考えています。 そのためには、一定の学校規模を確保することが重要であり、 極小規模校については、 学校規模等の適正化により教育環境の改善を図る必要があると考えております。
極小規模校は、今後、 児童数がさらに減少することが予測され、子どもたちの良好な学習環境を確保し、 学校運営に支障を来すことのないよう、 極小規模校の解消を最優先課題と位置づけ取り組む必要があります。
3. 統合にあたって取り組んでいく事項及び統合の実施時期
保育所・小学校規模等適正化実施の基本的な考え方に基づき、 園児・児童数の将来推計並びに通園・通学の安全面や効率的、効果的な財源活用の観点など総合的に検討した結果、 統合にあたって取り組んでいく事項及び統合の実施時期を次のとおりとするものです。
【統合にあたって取り組んでいく事項】
今後、保育所及び小学校において、相互の交流や合同行事の開催を活発に行います。
特に小学校においては、統合前の1年間は、毎月1回の交流授業を行い、 子ども達が不安なく統合先の学校生活に徐々に馴染めるようにしたいと考えております。
この他、保育所における保育士の配置人数について、配置基準はこれまで通りとするものの、安心した子育ち、子育てができるようフリー保育士を適正に配置すること等により保育体制の強化を図ります。
また、将来的な統合を見据えて、地域において説明会を開催する際には、保護者や地域の方々に十分理解及び納得していただけるように取り組むとともに、保護者の方々の考えをできる限り尊重し、統合の形や実施時期について柔軟に対応していきます。
さらに、子どもへの支援だけでなく、 保護者への支援体制の強化を図るとともに、 学童保育や放課後子ども教室等の運営時間の延長や通園・通学に対する支援体制の強化を図ることや、子どものストレスケア対策を十分に講じることについて、 事前に十分検討します。
【統合の実施時期】
◆令和6年度統合実施
○下ノ加江保育所をきらら清水保育所へ統合
令和5年度の園児数は、8名であり、 将来的に適正規模になる見込みがないため、きらら清水保育所への統合を実施します。
○下ノ加江小学校を清水小学校へ統合
令和5年度の児童数は、4名であり、 将来的に適正規模になる見込みがないため、清水小学校への統合を実施します。
○幡陽小学校を清水小学校へ統合
令和5年度の児童数は、5名であり、 将来的に適正規模になる見込みがないため、清水小学校への統合を実施します。
以上です。
宜しくお願いいたします。