一昨日の議会運営委員会(議運)で会派市民のこえから提案していた、永野裕夫氏による個人情報の不正な取扱いに係って、市の個人情報の管理事務について調査をするために地方自治法第100条の調査権を行使する特別委員会(百条委員会)の設置を議会運営委員会から発議することについて協議をしました。
議会運営委員会の委員は、以下の5名となっております。
弘田 条 委員長
前田 晃 副委員長
新谷英夫
武政健三
永野裕夫
私は、委員ではないので傍聴席で経過を観ていました。
まず、弘田条委員長より、百条委員会の設置について会派で検討した結果の報告を求められました。
各会派のメンバーは以下のとおりです。
会派 新風会
永野裕夫、細川博史、山崎誠一、弘田 条、片岡弘士
会派 みらい
浅尾公厚、作田喜秋、武政健三
会派 希望
吉村政朗、新谷英生
会派 市民のこえ
前田 晃、岡本 詠
会派の意見としては、前田晃委員(会派市民のこえ)と新谷英生委員(会派希望)が議運での委員会発議を希望。
永野裕夫委員(会派新風会)は委員会で発議するよりも前田議員個人としての議員発議を希望。
武政健三委員(会派みらい)は、決まっていない。
このように各会派の意見が出されたところで、前田委員より、ここから先は百条委員会設置に向けての内容の協議になるので、永野委員は除斥すべきとの発言がありました。
地方自治法にはこのように定められています。
(議長及び議員の除斥)
第117条 普通地方公共団体の議会の議長及び議員は、自己若しくは父母、祖父母、配偶者、子、孫若しくは兄弟姉妹の一身上に関する事件又は自己若しくはこれらの者の従事する業務に直接の利害関係のある事件については、その議事に参与することができない。但し、議会の同意があつたときは、会議に出席し、発言することができる。
つまり、今回の百条委員会設置の提案は、永野裕夫委員による個人情報の不正な取扱いに係って調査をしていくことを目的とするわけですから、その調査対象になる永野裕夫氏が委員としてこの案件に参加することができないということです。
すると、なぜか永野委員本人から…
百条委員会とは、市の事務についての調査であり、百条委員会の設置をするかどうかの話は当事者だろうが何だろうが議会人としてナンタラカンタラ…
私を犯人扱いして話をしている、これは名誉毀損である。
百条委員会を作るに対して、抵触するから出ていけというのは無理がある。等々
(市の事務についての調査だから議員の私は百条委員会には当てはまらないと言いたいのか??無茶苦茶な話で何を言ってるのかさっぱり意味が分からない…)
前田委員は、「百条委員会は市の事務についての調査であり今回の市の個人情報取扱い事務の中に前議長の永野委員が入っていたのだから除斥せないかん」と言っているのです。
これのどこが永野裕夫氏を犯人扱いしているのでしょうか??
市が個人情報を永野裕夫氏に渡した理由の中で、「個人情報保護条例の実施機関に議会も入っているからその情報を共有できる」と言い張っているわけで。
つまり、実施機関ということは市の事務の実施機関ということであり、この話でいくと、市の事務の中で永野裕夫氏に個人情報を渡した結果、不正利用されているわけですから、今回の調査対象にはなってしまいますよね。
仮に、市の事務に当てはまらないとしたら、市は外部に個人情報を渡したことになるので、もっとダメなのではないですか?
前田委員は、「この問題は議会のあり方や市の個人情報の取扱いに対して議会としてどう捉えて解明をしていくのかその姿勢を示すことが大事であり、そうなると議会運営委員会で発議していくべき」と言って委員会発議を提案しているのです。
その後、武政健三氏が協議内容とはズレた発言をし、副議長の作田喜秋氏が口を挟んできては間違った意見を言い…
まあ、このような状態で、いつものように全く議論にならず最終的に、まず永野委員を除斥するかどうかを決議する採決をとることになりました。
(なぜそうなる!?)
結果は、除斥に賛成が、前田晃委員と新谷英生委員の2名。除斥に反対が永野裕夫委員と武政健三委員の2名となり、可否同数により委員長裁決となって弘田条委員長が「除斥しない」と決しました。
そのまま続けて、この事案に対する百条委員会の設置を議会運営委員会から発議することの採決を取り、委員会発議に賛成が、前田晃委員と新谷英生委員の2名。反対が永野裕夫委員と武政健三委員の2名となり、可否同数により委員長裁決となって弘田条委員長が「委員会発議はしない」と決しました。
(まあ、この形に持っていきたいのは、見え見えでしたが…)
そのまま議会運営委員会は終了してしまい、結果この事案に対する百条委員会の設置は、議会としての意思ではなく、議員個人の発議で提案することになりました。
ここで皆さん、何かおかしいと思いませんか?
そうです。永野裕夫氏を除斥するかどうかの採決に永野裕夫氏本人が委員として参加しているのです。
私は、傍聴席から観ていて、これはおかしすぎるだろ…と歯痒い思いを堪えながら観ていました。
委員会が終わって、すぐに早川議会事務局長に「さっきの採決は自治法違反ですよ!永野委員を除斥するかどうかの採決に永野委員本人が参加したらいかんでしょう」と伝えました。
すると横にいた新谷英生氏が、「まあまあ局長は悪くないんで」と局長をかばいました。
!?
この方は何を言ってんだ??
議会事務局が自治法違反の議事を黙認しているわけだから、大問題であり許されるわけがないでしょう。
その後、前田議員と新谷議員を呼んで、明らかに地方自治法第117条に違反していることを抗議し、前田議員から事務局に対してこの議決について全国市議会議長会の見解を聞いてもらうよう要請してもらいました。
はぁ… こんなことが議会であるなんて。
何度も言ってますが、こんな議会は日本全国探してもそうそうないと思います。
地方自治法を知らない人でも、そこに永野裕夫氏が参加することがおかしいことぐらい分かりますよね…
こんなことがまかり通り続けてる土佐清水市議会。
本当にもう、何ともなりませんわ…
しかし、地方自治法違反を犯してまでもそこに居座り、委員会発議を反対し、議会としての意思表明をそこまで妨害してくるとは…
永野裕夫氏は、百条委員会を設置されると相当まずい事でもあるのでしょうか…??
自分を犯人扱いするなとか言って自身が潔白というなら、逆にどこで誰からその真相について問われても、その内容について話せるはずではないでしょうか。
永野裕夫氏の意見を真似て口裏を合わせたように発言する弘田条氏や作田喜秋氏、武政健三氏、そして永野裕夫氏の取巻きの議員はどういう事なのでしょうか…
いい加減にそういった無茶苦茶な議事運営はしてほしくないですね。
全国市議会議長会の見解が出たら、またお知らせいたします。