・ミドリムシ みどりむし
川などの淡水に生息している植物性プランクトンの一種として単細胞の真核藻類で体長0.1mmほどで光合成をして、さらに鞭(べん)毛を使って動く。
川などの淡水に生息している植物性プランクトンの一種として単細胞の真核藻類で体長0.1mmほどで光合成をして、さらに鞭(べん)毛を使って動く。
億年以上前に、原始の地球で誕生した葉緑体微生物とし存在する。学名がユーグレナ Euglena proximaで17世紀に顕微鏡の発明者であるレーウェンフークにより発見されラテン語で美しいeu眼glenaから「美しい瞳」との意味がある。
植物と動物の中間の生物で動物、植物の性質を有することを大きな特徴として植物にある細胞壁がなく、細胞が細胞膜で構成している。
細胞壁があると、人間にはこれを分解するセルラーゼCellulaseという酵素なく栄養素の吸収効率が悪くなるがミドリムシは細胞膜のみで効率的な栄養吸収が可能としている。人間に必要な栄養素の大半を含み食生活で不足の栄養を補うという。
植物的栄養素を持ち動物性栄養素と同じくらいに吸収率が高められている。パラミロンParamylonは、ミドリムシ(ユーグレナ)に含む澱粉に似た食物繊維成分で、β-1,3-グルカンの高分子体である特殊な天然物質。光合成によって生産する糖を効率よく貯蔵できると考えられて、食物繊維のように難消化性で、吸収されずに排出する。
ユーグレナ粉末100g中の各栄養成分の含有量は、財団法人日本食品分析センターの分析によるとビタミン類 ビタミンB1:18.1mg 、ビタミンB2: 6.06mg、ビタミンB6: 1.36mg、ビタミンB12: 0.19 μg、ビタミンC: 5.00mg、ビタミンD:23.8μg、葉酸0.99μg、ミネラル類の リン 1820mg 、亜鉛 75mg、カルシウム 196mg マグネシウム 333mg、ナトリウム 540mg、カリウム 443mg、鉄 43mg
アミノ酸(必須アミノ酸) イソロイシン1.57 mg、リジン2.83 mg、メチオニン0.87 mg、ヒスチジン1.06mg、バリン2.57 mg、スレオニン2.00 mg、フェニルアラニン 1.79mg、ロイシン3.30 mg、トリプトファン 0.70mg、(非必須アミノ酸) プロリン 2.45 mg、シスチン 0.66 mg、アルギニン 4.19 mg、グルタミン酸 4.90 mg、セリン 1.71 mg、アラニン 3.03 mg、アスパラギン酸 3.83mg、チロシン 1.73 mg、グリシン 2.03 mg、不飽和脂肪酸 DHA 80mg 、EPA 210 mgを含む。
アミノ酸スコア、ユーグレナは83で、野菜、穀物の中ではトップクラスで近年大量培養を行い粉末乾燥させ食品や化粧品にも利用している。ミドリムシを加水分解したエキスには、紫外線に対する防御力を高め、皮膚線維芽細胞とばれる肌を若返らせる上で重要な細胞を増殖させ、それに伴いコラーゲンの合成を促進させる働きを持つ。パラミロンで作ったフィルムで絆創膏のように傷口を覆うと、傷の治りが早まるという。
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