・粉末食品powdered food ふんまつしょくひん
2014年5月Life Sciences誌に掲載の実験研究で、動物が噛まない食事をしたときに何が起きるかの実験がありました。数週間、マウスに粉末食だけを与えると、血圧と血糖値が上昇することがわかっています。さらに血中の特定のホルモンの濃度もアップしていました。
ソイレントは粉末を水に溶かして飲む代替食品で人体が必要とするすべての栄養素を含んでいるとしています。1ヶ月間ソイレントだけを飲んで生活したところ、エネルギーが高まり、体重も減ったといいます。
東北大学の口腔健康科学の研究者の実験では、粉末の食べ物と、固形の食べ物を与えたマウスの血糖値を測定した粉末食で栄養素を速く吸収しています。
別の実験では、離乳(生まれてから3週間)後に粉末の食べ物を与えたマウスと、同じ時期に、別のマウスには固形の食べ物を与えています。
粉末の食べ物のマウスは、高血圧、高血糖を示しただけでなく、血中のインスリン濃度が低くなっていました。高血圧、高血糖に関与するホルモン類アドレナリン、ノルアドレナリン、コルチコステロンCorticosterone濃度も高くなっていました。
一方、どちらのマウスも大量の食事をとった後、しばらくすると安定した血糖値を維持できていました。両者の血糖値に差はなく、心拍数も同じでした。
当初は固形物を噛むことで、体が食べ物を扱うやり方に変化が起きたといえます。
噛むということで少量のインスリンを生産することがわかっています。
このことのみならず、以前より噛むということは、脳への刺激が伝わりボケ予防効果があることが分かっています。
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