・セルロースCellulose せるろーす
植物の細胞、繊維の主成分(繊維素)で不溶性食物繊維Insoluble dietary fiber(IDF)の一成分。繊維を水酸化ナトリウム(カセイソーダ)溶液で処理して溶解しないものをαセルロース、溶解したものに酸を加え沈澱するものをβセルロース、沈澱しない溶解性が高い部分でをγセルロースとしている。
化学的物理的に安定で繊維として綿、麻などを利用している。人はセルロースの消化酵素をもっていないの消化できない。草食動物の反すう動物、かび、細菌、原虫類、かたつむりでは、加水分解酵素を持っており消化し利用している。
酸を加え加水分解するとブドウ糖に分解されセルロースは、ブドウ糖が多数結合したグリコシド(配糖体)結合したもの。消化されないことから低カロリー食品、染色性、吸香性(きゅうこうせい)があることから食品の着色、保香(ほこう)に食品添加物とし工業的に用いられる。
腸のぜん動運動を促し便秘によく腸内でビタミンB群を生産する菌を増やす作用がある。
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