・葡萄海老 ぶどうえび
タラバエビ科、太平洋側に広範囲で少ないながら捕獲しているが、その量は少なく、水揚げがあるのは、北海道の羅臼(らうす)町産が多い。禁漁の恐れもあるともいわれる。
標準和名はヒゴロモエビといい 緋色(赤い)衣をまとったという意味で、通称名のブドウエビの由来も、その濃い紫の体色から呼ばれる。
大きさは、5~20cmでボタンエビに似るが、卵は少し大きめといわれる。
当初は漁師の間でも、あまり知られていなかったが知床・羅臼でも平成9年から試験的に操業開始し、エビかご漁(ボタンエビやアマエビ、ホッカイシマエビ)の混獲で7~9月を旬とし水揚げし知られるようになった。
輸送には、液体瞬間凍結(ブライン法)により活きたまま一瞬で凍らせ細胞をこわさず、もっとも水揚げ直後の風味に保てる。 鮮度の低下では体色が失われてくる。
刺身ではボタンエビ以上に甘いとされ 高価なこともあり、殆どか刺身、寿司ネタ、天ぷらとしている。