gooブログはじめました!

健康的食生活のための情報を発信です。
1980年以前の中学に家庭科、未必修の男性諸氏に医療従事者を含め必要かも。

[蛋白質分解酵素]食生活について語ろう

2023年03月11日 | 美容ダイエット

蛋白質分解酵素Proteolytic enzyme たんぱくしつぶんかいこうそ
 プロテアーゼProteaseともいい蛋白質を加水分解する酵素、消化酵素の総称です。動植物に広く存在しています。
食物として摂取するタンパク質を体内に栄養素として取り込むために不可欠な消化酵素です。食物に含む栄養素は、食物事態に含むものや胃、膵臓、小腸などの消化器官から分泌する蛋白質分解酵素によって、吸収可能なレベルになるまで分解しています。
タンパク質分解酵素にはエキソペプチダーゼExopeptidasと、エンドペプチダーゼEndopeptidase があります。多くの最適pHは7~8としていますがヘプシン2、レニン4と大きく異なるものもあります。タンパク質は、最初エンドペプチダーゼ(プロテイナーゼ)の高分子蛋白に作用することにより低分子のペプチドに分解し、エキソペプチダーゼにより可溶性のアミノ酸に分解します。
◇エキソペプチダーゼExopeptidaseは、簡単なペプチドに作用します。
アミノペプチダーゼAminopeptidase・カルボキシペプチダーゼCarboxypeptidase(亜鉛ペプチターゼ:トリプシン)・ジペプチダーゼ Dipeptidase が知られます。

◇エンドペプチダーゼEndopeptidaseは、蛋白質中心部のペプチド結合に作用します。
ペプシンPepsin(アスパラギン酸プロテアーゼ)・レニンRennin・トリプシンTrypsin(セリンプロテアーゼ:エンテロペプチターゼ)・キモトリプシンChimotrypsin(セリンプロテアーゼ:トリプシン)・エラスターゼ(セリンプロテアーゼ:トリプシン)・パパインPapainが知られます。
エンドペプチダーゼEndopeptidaseは、プロテイナーゼProteinaseともいい、たんぱく質を粗く、大きく分解します。
蛋白質⇒胃液(ペプシン)⇒十二指腸・膵液(トリプシン・ペプチターゼ)⇒小腸(ペプチターゼ)⇒アミノ酸
人体でタンパク質の分解は大きく分け3つのレベル(階層)で、1)消化管内、2)血管内、3)細胞内としています。
ペプシン:胃液に存在し胃酸によってペプシノーゲンはペプシンに変化したんぱく質(ポリペプチド)を分解しています。
レニン:腎臓の糸球体でつくられるタンパク質分解酵素で 血液中に運ばれアンジオテンシノーゲンというタンパク質に働きかけ、アンジオテンシンⅠというホルモンを作ります。 ここにアンジオテンシン変換酵素が働くことでアンジオテンシンⅡに変化し、このホルモンが血管収縮、血圧上昇などの作用があります。
トリプシン:膵液に存在、膵臓で不活性の前駆体トリプシノゲンがつくられ、膵液中に分泌、十二指腸に達し、ここでエンテロペプチダーゼあるいはトリプシン自身によって活性化して、トリプシンとなります。ポリペプチド中に存在する塩基性アミノ酸のカルボキシル基側のペプチド結合を特異的に加水分解しています。
キモトリプシン:膵液に存在、至適pH(ペーハー)は8.0で、等電点は8.1~8.6としています。チロシンやフェニルアラニン、トリプトファンなどの芳香族アミノ酸や脂肪族でも疎水性の高いロイシン、イソロイシンなどのカルボニル(C=O)側のペプチド結合をよく切る特異性をもち、アミドやエステル結合も切断します。
ペプシンにより胃内で分解を受けできたペプチドは、十二指腸・小腸において、さらにキモトリプシン・トリプシンにより分解を受けて、より小さなペプチドになります。このペプチドは、さらにカルボキシペプチダーゼ、アミノペプチダーゼ、ジペプチダーゼなどの作用で、最終的にはアミノ酸の混合物となって吸収しているのです。

食物中に存在の蛋白質消化酵素として以下の物質が知られています。
フルーツの
🍍パインアップル(ブロメリン・ブロメラインBromelin)、システインプロテアーゼ
未熟乳液中に青いパパイヤ(パパインPapain)に多く、システインプロテアーゼで塩基性アミノ酸、グリシン及びロイシンと続くアミノ酸とのペプチド結合を切断するといわれています。
🍈メロン(ククミシンCucumisin)
🥝緑色キウイフルーツ(アクチニジンActinidin)
イチヂクの乳汁(フィシンFicin)は、システインプロテアーゼ
マンゴー・アボガド・梨で、単離していない?
野菜
生姜(ショウガプロテアーゼ Ginger protease:ジンギパイン・ジンギバイン)
大根(ステアーゼ[セテアーゼ]?)、🧅玉ねぎ、きゃべつ、🥔じゃがいも、🥬セロリ、ピーマン、パセリ、🧄ニンニク、パプリカなどで多くの食品に多少なりとも含んでいます。
舞茸(マイタケプロテアーゼ)、塩麹、ヨーグルト(システインプロテアーゼ)、納豆(納豆キナーゼ)が知られています。

タンパク質分解酵素プロテイナーゼProteinaseは、それぞれの作用に最適のphがあって酸性プロテイナーゼ(ペプシンPh2・レニンph4)、中性プロテイナーゼNeutral proteinase(ph7付近で働く多くの酵素)、アルカリ性プロテイナーゼでph9程度活性化するにも分類しています。

食品加工、医薬品、家庭用洗剤などにタンパク質分解酵素を利用しています。プロテアーゼは、多くの洗濯洗剤でも用いています。さまざまの種類のプロテアーゼが、医学的に使用しています。微生物、植物から得られたプロテアーゼは小麦粉の品質改良、ビールの混濁防止、チーズの製造、食肉の軟化に用いられます。活性化する中心となる種類によってアスパラギン酸プロテアーゼAspartic proteases、セリンプロテアーゼSerine proteases(トリプシン,キモトリプシンなど)、システインプロテアーゼCysteine proteases、金属プロテアーゼMetallo proteinase(亜鉛プロテアーゼ)などに分類することもあります。
プロテアーゼは、タンパク質のアミノ酸配列に応じて、限定的なタンパク質分解で特定のペプチド結合を切断か、またはペプチドをアミノ酸までにに完全に分解するかのいずれかの方法で分解しています。その活性については、機能の活性化、さらにシグナル伝達経路のシグナルとなったり、代謝機能で排出・破壊的機能に働きます。
土壌中でも無数に存在するプロテアーゼ活性の働きで、タンパク質が窒素(N)・炭素・水素・窒素・酸素・硫黄・リンに分解するように、微生物群レベルでの働きからも観察できます。
健康な成人の体内では体重50㎏で15%(7.5㎏)を占めている蛋白質のうち、1日200~250 g 程度のタンパク質を生合成している一方で同量のタンパク質が分解、200gを再合成しており、また、1日に摂取したタンパク質50~70gの量と体外へ排泄されるタンパク質の量は同量となります。
たんぱく質にも摂取基準量があります。たんぱく質維持必要量は0.64~0.74g/kg 体重/日としています。運動量を考え合わせながらの食生活が大切といえるでしょう。 

 


ご愛読戴きましてありがとうございます。よりよい情報をお届けしてまいります。

 

この記事についてブログを書く
« [トリチウム]食生活について... | トップ | [土壌作り]食生活について語ろう »

美容ダイエット」カテゴリの最新記事