・フコイダンFucoidan ふこいだん
1913年、スエーデンのキリン (H. Z. Kylin) によって褐藻類より発見している。フコイジンFucoidinともいい細胞膜填充(てんじゅう)物質として褐藻類(めかぶ・もずく・わかめ・ひじき)に多く含む、ぬるぬるの成分で水溶性、酸、アルカリに不安定で粘質多糖類の水溶性食物繊維に分類する。
硫酸化フコースFucoseを主成分として、ガラクトース、キシロース、マンノースなどの糖が多数結合したもの。胃の粘膜を保護しピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ:日本人の30~70%に存在)除去、血圧、コレステロールを低下させ胃がんの予防効果がフコイダン2~3g/1日摂取することで認められている。
昆布、モズクの乾燥に時間がかかることから保湿力を注目し、その中のウロン酸が皮膚を乾燥から守ることが分かってきた。フコイダンは、もずく1kgに1g程度の含有量としている。メカブのフコイダンに含まれるフコースFucose(単糖:六炭糖)が細胞を修復する作用を有し発毛を促し抜け毛を予防することからシャンプーにも利用している。皮膚がん、アトピーにも有効であることも認められる。
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