・蔓菜New Zealand spinach つるな
ハマミズナ科(ツルナ科、ザクロソウ科)、海辺の砂地に地上を這うように自生し別名ハマジシャ、ハマナともいう。ニュージーランドのマオリ人が食べていたことから英語ではNew Zealand spinachという。 菜類で畑での栽培もおこなわれ5~10月に黄色の花を葉の付け根に咲かせ種子がしいの実に似ている。
海流に漂いながら漂着し成長し太平洋側沿岸の地域で世界的に分布、温帯、熱帯の海岸線に多く見られる。一年生つる性で茎が1~2mになり葉は丸みを帯びた三角形で、やわらかく、肉厚な若芽を7~9月に摘み取り旬とし食用とする。ほうれん草Spinachと似ており同様に用い味噌汁の実、和え物、お浸し、ソテーにする。
ほうれん草(エネルギー20kcal.蛋白質2.2g.脂質0.4g.炭水化物3.1g.Na16mg.K690mg.Ca49mg.Mg69mg.P47mg.Fe2.0mg.Zn0.7mgカロテン4,200μg[ビタミンA700μg].V.E2.1mg.V.K270μg.VB10.11mg.VB20.2mgVB60.14mg、葉酸210μg、VC35mg、食物繊維2.8g)、
蔓菜(エネルギー15kcal、蛋白質1.8g、脂質0.1g、炭水化物2.8g、Na5mg、K300mg、Ca48mg、Mg35mg、P75mg、Fe3.0mg、Zn0.5mg、銅0.06mg、マンガン0.81mg、カロテン2700μg[ビタミンA450μg]、VE1.3mg、VK310μg、VB1.0.08mg、VB20.30mg、ナイアシン1.0mg、VB60.13mg、葉酸90μg、V.C22mg、食物繊維2.3g)と比較するとカロテン(粘膜を強くする)、鉄(酵素の活性化)が多く成分、風味ともに似ている。
生薬として粉末、刻んで乾燥させたものを蕃杏(バンキョウ)といい胃炎、胃弱、腸炎に利用していた。
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