・臭素Bromine しゅうそ
原子番号35、原子量79.9、沸点59℃。1826年にフランスのBalardにより、にがり(苦汁:くじゅう)から発見した。常温で赤茶色の液体で不快臭があり揮発性で目の粘膜を刺激する。
多くの元素と容易に結合し強力な漂白作用で皮膚に臭素が触れると腐食を引き起こしやすく危険性が高い。
元素記号Br、ハロゲンの一種で科学的性質は塩素に似ているが反応力は塩素より弱く、ヨウ素より大きい。非金属元素の中では常温・常圧で液体の唯一の元素としている。
海水中に65ppm (0.0065%)と微量、陰イオンとして含み塩を抽出した後の海水を蒸発させ内容物を結晶化している。写真の感光材に臭素の化合物の臭化銀Silver bromideを用い印画紙のことを英語でbromide paperでブロマイドの語源になる。
工業的には海水を原料として安価で、難燃性が高く、臭素系難燃剤として世界中で最も多く使用している。
温泉水の消毒剤としての利用もある。作用は不明だがアメリカで2014年に動物実験で臭素が動物で28番目の必須元素であることを確認し発表した。
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