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[◎玉蜀黍Maize,Corn]食生活について語ろう

2024年07月21日 | 美容ダイエット
◎🌽玉蜀黍Maize,Corn とうもろこし
  世界三大穀物の一つで近年、世界で石油代替燃料のバイオエタノールとしての需要が伸び小麦、米より生産量が増加し用途の極めて広い穀類として植物全体にわたって利用するに至っています。年間世界生産量は2011年に872.4百万トンに達し、トウモロコシ需要の急成長により1998年の606百万トンから2007年には800百万トンにまで急拡大しました。一方で生産がそれに追いつかず、 食品価格の高騰の要因として食糧としていたトウモロコシがバイオ燃料にまわされることによる遺伝子組み換えでないトウモロコシの実質的食糧の目減りが生じる事態にまでなったのです。価格が急騰し、2007年から2008年の世界食料価格危機を引き起こした原因のひとつとなりました。
 日本はトウモロコシのほとんどを輸入に頼り、その殆どは家畜の飼料として、一部が澱粉や油脂原料として加工して用いています。その9割をアメリカからの輸入に依存し飼料75%、他に加工用:主にでん粉製造、食料、種子用に輸入しています。
アメリカでは、コーンベルト地帯といわれるところがあって多くの生産量を誇っています。米国がその約4割を占め近年、病気や害虫に強い遺伝子組換え(GM)品種の栽培が広がっています。小麦、米より多く、増加傾向にあります。米国のトウモロコシは、石油代替燃料のバイオエタノール向け需要の拡大で生産量は年々増加していますが非GMトウモロコシは作付面積が2008年は2割弱に減少しています。
遺伝子組換えトウモロコシは、加工品に用いスーパーなどで市販されている食品の植物性油脂(コーンオイル)、異性化液糖(シロップ)、アルコール、香料、果糖などの原料として表示義務はなく日本国内でも流通しています。
 2007年3月13日発表で遺伝子組み換えトウモロコシMON863(殺虫性がある)は、ラットを使った実験で肝臓と腎臓への毒性作用をもつ可能性があることが確認されたと量的なことなど詳細が確認できていませんが、完全に安全とは言えないようです。
表示義務のあるのは遺伝子組換え農産物が存在する種類の農産物である食品及びこれを原材料とする加工品ではコーンスナック菓子等、遺伝子組換え食品及び非遺伝子組替え食品かが分別されていない場合、平成13年4月1日より遺伝子組換え食品の表示が義務付けられました。

  トウモロコシは、イネ科で、アメリカ大陸熱帯地方原産です。 コロンブスの大陸発見でヨーロッパに伝わり日本には1573年(天正元年)にポルトガル人によって中国を経てもたらされ長崎に伝わっています。本格的に栽培されるようになったのは、明治初期にアメリカから北海道に導入されスイートコーン(甘味種)、デントコーンDent corn(馬歯種)の栽培が始まっています。
地方により様々な呼び名があり、トウキビ(唐黍)、ナンバ(南蛮黍の略語)、キミなどと呼ばれています。トウモロコシは、トウは中国の唐から伝来したモロコシ(唐土・蜀黍)に由来するといいます。
生育期間が短く北海道では夏の高温を利用して栽培しています。一年草で種まき時期は4月下旬から5月中旬で成長すると草丈は1~3mに達し茎は円筒形で茎の内部は柔軟な組織です。葉は茎を保護するように茎に沿って伸び長く波状をしています。 トウモロコシのひげはこの雌しべにあたり「ひげ」が実をつける雌蕊〔めしべ〕めしべであるということは、ひげ(雌穂:しすい)の 多いとうもろこしほど多くの実がついているということになります。
花は雌しべ〔雌花(雌小穂)〕と雄しべ〔雄花(雄小穂)〕があります。
雄性花序(ゆうせいかじょ)は茎の先端の頂に葉より高くススキの穂のように伸び長い穂軸の各節より枝梗(しこう)をだし各枝梗に2個づつ対を成す多数の雄性小穂をつけ各小穂(しょうすい)に一対の護えいに包まれて2個づつの小花をつけます。雄小穂は茎の先端から葉より高く伸び出し、雌小穂は分枝しない太い軸に一面につき、包葉(ほうよう)に包まれて顔を出さず、長い雌しべだけが束になって包葉の先から顔を出してきます。雌性花序(しせいかじょ)は葉液に生じ、穂軸の表面に2個づつ対をなした小穂が8~20列に配列して各列に多数の小穂が着生します。これが短い穂柄の各節よりでた数枚の包葉によって包まれています。2個のうち下部の小花は退化して膜状になり内外えいのみ残り上部の花が結実するとえい果の底の部分を包んでいます。上部の花の子房(しぼう)には花中の一部と柱頭(ちゅうとう)が絹糸(けんし)となっていて包葉より外部に出て房状になってみられます。はじめは光沢のある白色又は淡紅色ですが、受精後は萎縮して褐色に変化しています。花粉は風媒され、受粉すると雌花の付け根が膨らみ可食部が形成されます。まき時期は4月下旬から5月中旬で発芽から3ヶ月程度で収穫でき夏季をとします。
イネ科では珍しく、種子(果実)が熟すと中から顔をだし、子実(果実)は穎果(えいか:穀果)で種子の色は黄・白・白黄・暗赤・紫・青・濃青・褐色・黒色・斑条などと数多くあります。
日本での収穫物は、主にでん粉(コーンスターチ)用、未熟果用、飼料用として利用され種類も多く初夏から秋口(6~9月)にかけて収穫し旬とします。未熟果用のスイートコーンは、野菜として国内で年間およそ25万トン、北海道42%、千葉8%、茨城6%で主に生産されています。
生のもの(甘味種:収穫後1日置くと味が半減するという)は、そのまま焼いたり、蒸す、茹でたりして初夏の味覚として供されます。スープ、バター炒め、揚げ物にもよく加工して、缶詰、冷凍品とし利用しています。
スイートコーンSweet corn(未熟種子・茹で)100g中でエネルギー99kcal、水分75.4g、タンパク質3.5g、脂質1.7g、炭水化物18.6g、
灰分0.8g、ナトリウムTr mg、カリウム290mg、カルシウム5mg、マグネシウム38mg、リン100mg、鉄0.8mg、亜鉛1.0mg、銅0.10mg、マンガン0.31mg、
ビタミンA効力:8μg、ビタミンD:(0)μg、ビタミンE:0.4mg、ビタミンK:0μg、
ビタミンB1:0.12mg、ビタミンB2:0.10mg、ナイアシン2.2mg、ビタミンB6:0.12mg、ビタミンB12:(0)μg、葉酸86μg、パントテン酸0.51mg、ビタミンC6mg 食物繊維3.1gを含みます。


ベビーコーンは、スイートコーンの幼穂(ようすい)を食用として茹でてサラダ、スープに利用しています。
ヤングコーン(ベビーコーン)生100g中でエネルギー29kcal、水分90.9g、タンパク質2.3g、脂質0.2g、炭水化物6.0g、
灰分0.6g、ナトリウム0 mg、カリウム230mg、カルシウム19mg、マグネシウム25mg、リン63mg、鉄0.4mg、亜鉛0.8mg、銅0.09mg、マンガン0.60mg、
ビタミンA効力:6μg、ビタミンD:(0)μg、ビタミンE:0.5mg、ビタミンK:1μg、
ビタミンB1:0.09mg、ビタミンB2:0.11mg、ナイアシン0.9mg、ビタミンB6:0.16mg、ビタミンB12:(0)μg、葉酸110μg、パントテン酸0.40mg、ビタミンC9mg 食物繊維2.7gを含みます。


爆裂種はホップコーンにしています。
ポップコーン100g中でエネルギー484kcal、水分4.0g、タンパク質10.2g、脂質22.8g、炭水化物59.6g、
灰分3.4g、ナトリウム570mg、カリウム300mg、カルシウム7mg、マグネシウム95mg、リン290mg、鉄4.3mg、亜鉛2.4mg、銅0.20mg、マンガン-mg、
ビタミンA効力:30μg、ビタミンD:(0)μg、ビタミンE:3.9mg、ビタミンK:-μg、
ビタミンB1:0.13mg、ビタミンB2:0.08mg、ナイアシン2.0mg、ビタミンB6:0.27mg、ビタミンB12:(0)μg、葉酸22μg、パントテン酸0.46mg、ビタミンC:0mg 食物繊維9.3gを含みます。


コーンフレークは、煎ってα化させたものを加圧、又は、粉末とし調味し押し伸ばしたりして乾燥させたもので牛乳をかけて利用します。
コーンフレーク100g中でエネルギー381kcal、水分4.5g、タンパク質7.8g、脂質1.7g、炭水化物83.6g、
灰分2.4g、ナトリウム830 mg、カリウム95mg、カルシウム1mg、マグネシウム14mg、リン45mg、鉄0.9mg、亜鉛0.2mg、銅0.07mg、マンガン-mg、
ビタミンA効力:20μg、ビタミンD:(0)μg、ビタミンE:0.6mg、ビタミンK:0μg、
ビタミンB1:0.03mg、ビタミンB2:0.02mg、ナイアシン0.3mg、ビタミンB6:0.04mg、ビタミンB12:(0)μg、葉酸6μg、パントテン酸0.22mg、ビタミンC(0)mg 食物繊維2.4gを含みます。


玄穀(げんこく)100g中で水分14.5g、たんぱく質8.6g、脂質5g、炭水化物70.6gを含み、粒の10%以上を占める胚芽部に脂肪を多く含みます。
コーンスターチCornstarchはトウモロコシでん粉のことで純度の高い、一定した品質のものが得られます。純白、無臭、舌触りがよく、安価で工業用で特に糖化用、水飴、コーンシロップ、アルコールでの伸びが戦後著しく澱粉生産量でトップを占め今後も増加傾向にあります。吸湿性が低く製菓(アイスクリーム、チョコレート、ケーキ)、調理(てんぷら粉)に、紙、布の糊(粒子が細かく酸、アルカリに強く安定性がある)とし浸透性もよく利用されています。
各種のビタミン剤(ビタミンB,Cなど)が、とうもろこしでん粉より製造されています。
とうもろこしでん粉(コーンスターチ)100g中でエネルギー354kcal、水分12.8g、タンパク質0.1g、脂質0.7g、炭水化物86.3g、
灰分0.1g、ナトリウム1 mg、カリウム5mg、カルシウム3mg、マグネシウム4mg、リン13mg、鉄0.3mg、亜鉛0.1mg、0.04mg、マンガン-mg、
ビタミンA効力:0μg、ビタミンD:(0)μg、ビタミンE:(0)mg、ビタミンK:(0)μg、
ビタミンB1:0mg、ビタミンB2:0mg、ナイアシン0mg、ビタミンB6:(0)mg、ビタミンB12:(0)μg、葉酸(0)μg、パントテン酸(0)mg、ビタミンC:0mg 食物繊維(0)gを含みます。
コーンスターチの副産物とし浸漬液(しんせきえき)よりたん白質、油脂、繊維質に富むことから抗生物質などの培養液の材料、胚芽よりコーンオイル、たん白質よりコーングルテン(グルタミン酸ナトリュウム)、繊維質よりグルテンフィード(製紙、飼料)に用いられます。


ワキシイコーン(糯【もち】種)は、アミロペクチン(98%)がおおくもちトウモロコシと言われています。
必須アミノ酸のトリプトファン(ナイアシンの生成)とリジンが少なく常食としていた南アメリカ、アフリカの一部、山間部の地方でペラグラPellagraといわれる皮膚病が多発していたのは知られます。

  ヒゲ(絹糸シルク)と呼ばれる糸状の花柱を南蛮毛(なんばんもう)と称して陰干しし煎じたものが民間薬としてカリウムを多く含み利尿作用がありむくみ解消に用いられていました。
トウモロコシは、今や食料としてだけでなく、石油に代わる燃料としての価値が見出され増加傾向にあります。原子力に頼らないバイオ燃料の開発は多いに歓迎したい所です。
 
 

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