・色Colour いろ
私たちの身の回りは、さまざまの色彩に囲まれています。目から受ける感情、それらの色のある食材を摂取することによって身体の健康維持にどのように影響を受けているのか調べてみました。
視覚より身体に受ける刺激療法をColor Therapyともいわれています。
摂取すること、視覚からの健康に与える影響を探ってみました。
色には、植物では、脂溶性(カロテノイド:赤、橙色・クロロフイル:緑色)、水溶性(フラボノイドFlavonoid:アントシアニン類Anthocyanin[果実、花]、フラボン類Flavone[白から黄]など)があります。
それぞれに含む量によって、色々の色彩が見られています。ひとつの食品で一種類だけの色素ではありません。多かれ少なかれさまざまの種類が入り乱れています。
白い花には白い色素というものは含まれていません。大抵の場合、無色からうすい黄色を現わすフラボン類(アビインなど)またはフラボノール類(ケルセチンなど)の色素が含まれています。
カロテン類はカボチャ、ニンジンなどやモミジやイチョウなどの紅(黄)葉の色を現わす色素でもあります。
ついでに自然界の花の色の系統は、白色系が33%で最も多く、次いで黄色系が28%、赤色系が20%、紫 系と青色系を合わせて17%、その他の系統色が2%といわれています。
動物性では、脂溶性は、カロテノイド(卵黄、甲殻類)、水溶性に色素たん白質(ミオグロビン:赤、ヘモグロビン、チトクローム)、リボフラビン(卵白、乳汁)があります。
以下に記載しているのは、主に多く含む色素成分の記載をしています。
そして、その色から受ける心理状況などを調べました。
色には、12色に分けると
◇白
何色にも染まっていない無垢な色であり素直・高貴・清楚・始まりをイメージさせます。無垢・純粋・清潔・爽やか・涼しい・光を透過・抑制・緊張・放棄・無心・浄化・未来・平和・別離・転機・雑念に乱される事がない・再生・新生・精神集中・救済を表しています。
米、小麦、じゃが芋、うど、らっきょう、きゅうり、レンコン、大根、リンゴ・梨・桃・イチヂクなどの果肉(フラボノイド)
乳汁(カゼイン)
◇黄色
好奇心・希望・期待・やる気・気分の高揚・幸福感・親密さ・暖かさ・明るさを求める・幼児で留まりたい願望・ 上昇志向・依存心・満たされる期待、元気がでる色です。
さつま芋(カロテン)、カボチャ(カロテン)、パインアップル(キサントフィルとカロテン)、とうもろこし(ゼアキサンチン)、食用菊(黄:カロテノイド)、栗(βーカロテン)、卵黄(カロテノイド)
◇橙色
陽気・元気・人気者・活発・健康的・心理的暖かさ・精神的ショックを受けている時、自己回復力を高め、力と勇気の出る色です。
(赤と黄の要素がある→併せ持った影響)
人参(カロテン)、ミカン(βークリプトキサンチン)、ビワ(カロテノイド)、梅(フラボノイド)、柿(カロテン)、鮭・鱒(カロテノイド)、ウニ(カロテン)、赤貝(カロテン)
◇桃色
解放感・感謝・優しさ・喜び・精神的な幸福感・自立したくない恋愛・癒しの色・今の自分を変えたくない・甘え・他人に依存したい。
桃の表皮(アントシアニン系)
◇赤
情熱・攻撃・前向き・生命・若さ 情熱・行動・実行・エネルギー・パワー・自己主張・攻撃性・ 愛情の不満・怒り・敵意・自己ピーアールしたいときの色です。
あずき(クリサンテミンChrysanthemin)、いちご(エニンEnin)、赤カブの表皮(シアニンCyanin)、トマト(リコピン)、スイカ(リコピンとカロテン)、カツオ(ヘモグロビン)、まぐろ(ヘモグロビン)、牛肉(ヘモグロビン)、かに身(アスタキサンチン)、リンゴ(赤い色素アントシアニン系イデインIdaein)
◇茶色
几帳面・慎重すぎる・どっしり安定感・優しさ・自己の安定・うみ出す力・安らぎを求めるときの色です。
日本ソバ(ルチン)、ゴボウ(クロロゲン酸)、落花生(フラボノイド)、ふのり(フィコエリトリンPhycoerythrin:紅藻素:水溶性色素たん白質)、昆布(葉緑素)、ワカメ(葉緑素)
◇黄緑(葉緑素)
黄と緑の要素がある→併せ持った影響があります。
三つ葉、キャベツ、きぬさや、枝豆
◇緑
調和・安定・安心・安全・優しさ・凛とした厳しさ・哀れみ深い・穏やか・疲れを癒し回復目の疲れを癒し視力回復の効果をもたらす・筋肉の緊張を和らげたり、神経を沈静化させ、気分をリラックスさせる色です。
黄と青の要素がある→対比的な2色の中庸の色です。
ほうれん草など色の濃い葉物野菜(葉緑素)
◇水色
灰色:穏やか・おとなしい・逃げたい・他人と深くかかわりたくなく、知性を感じさせます。
メロン、ぶどうの果肉(フラボノイド)
◇青
求心的・孤独になりたい・冷静・知的・保守的・真面目・信頼・可能性・平和・再生・コミュニケーション・孤立感を癒す・爽やか・解放感・興奮や怒りを抑える
知性を感じさせると共に清潔感や気品を感じさせます。
ブルーベリー(アントシアニン)
◇紫
感受性が強い・精神的苦悩・情緒不安定・上品・高貴・自己治癒力・内向的です。
赤と青の要素があり動と静が融合しています。
茄子の表皮(ナスニン)、赤シソ(シソニンShisonin)、食用菊(紫:アントシアニン)
◇黒
コンプレックス・葛藤・反抗・本当の自分を出さない・表面はおとなしい・凛とした強さ・心の闇・苦痛・悲しみ・怒り・孤立に耐える色といいます。
胡麻(アントシアニン)、海苔(クロロフィル)、黒豆(クリサンテミンChrysanthemin)
となります。
植物の色素の代表的なものにはフラボノイド・カロテノイド・ベタレインBetalain(アルカロイド)・クロロフィルの4種類があります。
ベタレインは水溶性で窒素を含む色素としてまとめられています。ベタレインは最も研究が遅れており、生合成経路や生合成に関わる酵素の多くはわからないことがたくさん残されているようです。
細胞の中では、葉緑素は葉緑体に含まれ、カロ手ノイドは葉緑体や他の色素体に含まれています。一方、フラボノイドやベタレインは水溶性のかたちで、液胞に含まれているといいます。
色でリラックス・カラーセラピーとともに健康効果も知って日常を快適に過ごすことの一助になりますように。
ご愛読戴きましてありがとうございます。よりよい情報をお届けしてまいります。