・イソフラボンIsoflavone いそふらぼん
イソフラボンは、植物に広く分布しいるフラボノイド系ポリフェノールで特にマメ科の大豆の胚芽部分(大豆の2%)に0.1~0.3%多く含まれ苦味、渋味の成分としている。ダイゼインdaidzein、ゲニステインgenistein、グリシテインglyciteinで、配糖体としてダイジンdaidzin、ゲニスチンgenistin、グリシチンglycitinなどとして存在する。
腸内細菌によって分解を受けアグリコン(配糖体の非糖質部分)となって吸収される。
イソフラボンは、女性ホルモンであるエストロゲンと似た働きをするところから植物女性ホルモンともいわれる。ホルモンのバランスを整え更年期障害の改善に役立つ。植物エストロゲンともいいその成分がカルシウムの流失を防ぎ骨粗鬆症・冷え性・かすみ目・のぼせ・足腰の痛みを和らげ細胞膜を強化する。
日本人の大豆の摂取量は15g/1日ぐらいでイソフラボンの量は欧米人と比較し7~10倍高く、20~40mg/1日程度摂取している。
欧米に比較してカルシウムの摂取量は1/2程度であるが、更年期の骨粗鬆症が少ないことから大豆製品の摂取によってカルシウムの流失を抑えているのではといわれる。細菌、ウイルスへの抵抗性を強化、血糖値の上昇を抑制、血清コレステロールを下げ、抗がん、抗酸化作用を持つ。
最近の動物実験で植物性エストロゲンの大量摂取による不妊などの生殖機能異常、食事に上乗せして過剰に摂取することで乳がんの発症、再発への安全性に問題があることを指摘して報告されているが人での報告はない。
日本人の体重に対し10倍以上もの動物実験であるが少なくても胎児、乳幼児期ではエステトロゲン様化合物が、脳機能の低下などの異常きたすことが考えられこの時期での過剰摂取は慎んだ方がよいとしている。推奨量は、40mg/1日程度、納豆で50gぐらいとする。大豆イソフラボンは、100g中で煮豆70mg、黄な粉270mg、大豆140mg、豆腐20mg、おから10mg、油揚げ40mg、味噌50mg、豆乳25mg、醤油1mg程度を含む。
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