・椨Machilus thunbergii たぶ
クスノキ科のタブの木は樹高15mの常緑高木で日本列島、朝鮮半島の南部から台湾、中国大陸の南部、海岸地帯に分布する。幹の樹皮は灰黄色をおび鱗片になって剥がれ、ざらついている。葉は互生、枝先に集まってつき、卵状長楕円形、先端は尖る、長さ8~15cm、幅3~7cmほど。開花は4~5月頃、枝先から伸びた葉と黄緑色の小さな花を円錐花序につける。
果実は直径約1cmの液果で7~8月に黒褐色に熟す。枝葉には粘液が多く、乾かして粉にすると タブ粉が得られる。 材は建築の土台、船材、家具、匂い袋、線香に使われる。
無香で粘着性が高く、 線香類(線香や蚊取線香)の粘結剤として古くからタブ粉とし利用している。伊豆諸島の黄八丈の染料として知られる。中国では、根皮・樹皮を薬用に漢方では、タンニン、オイゲノールを含み足の筋肉のひきつリ、喘息や胃膓障害、鎮痛、利尿にもちいていた。
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