水鳥の君
波が穏やかな午後の事
水鳥が首を出して休んでいる。
ゆっくりした波に任せて
ゆらゆら気持ちよさそうだね。
君はこうして過ごす
今、この時だけが全て
過去や未來に何の意味があるのか。
私は水鳥の君を見て
片時の時間、この意識を共に
感じさせてもらった。
軒下の住人
実家の玄関土間は開けっ放しだ
だから、燕の巣になっている
巣は丁度、外からは見えず
よい隠れ家になっている
燕の親子の生き様を見せてくれる
また今年も、雛がこの巣から
巣立っていく
桜山
今日の主役は青空よりも
桜色一面の山だね
こんな大きな桜一面の山が
あるのかは分からない
でも私達はただただこの桜色
いっぱい一斉に咲き誇る
主役に魅了されるだろう
赤い葉の樹
赤い葉っぱが綺麗な樹
枝葉が燃えているようにも
見える勢い感じる樹
こんな樹が有るのだろうか
紅葉なら勢いの美より
晩秋の眠る前の静かな美だが
勢いのある赤の樹
こんな樹があっても
素晴らしいのではないだろうか
ぐでんぐでんの雲
オーイ ぐでんぐでんの雲よ
急な久方ぶりの陽気に
呼び出されたのか
君は大きな青空に
ぐでんぐでんに
寝そびれて
気持ちよさそうだね
君を眺めているだけで
心が嬉しく喜んでいるよ
