「三日月と三角屋根の窓」
秋の空は、はりつめていて
三日月が映える
黄色い月は三角屋根に
近付いている
窓からもれる仄かな光
その光は三日月が好きなようだ
暮れゆく空に形の良い月
同じ二つの光は、形違えど
生まれ違えど確かに
鮮やかな黄を放ち
私達の進む道を照らし
喜びをくれてる
この光たちに感謝したい。
「雫」
しずくが列を作っていた
手前のしずくの番になり
地面に落ちようとしていた
しずくは今、正に
葉の裏から離れようとした時
それは赤々としたエネルギーを
私に見せ付けた
素晴らしい一瞬であった
この地球に居て、ここに居て
大いなる世界が法則溢れる姿の
ほんの一つを見せてくれた
私は喜びに浸った。