「引っ付き虫」
引っ付き虫はただ単に
何にでも引っ付いて
来る訳ではないんだ
選んで引っ付いて来るからね
引っ付き虫だって
お日様が好きだからね
君がお日様に会うことを
分かっていたんだよ
だからお日様の下で
そっと外して上げるんだよ
「引っ付き虫」
引っ付き虫はただ単に
何にでも引っ付いて
来る訳ではないんだ
選んで引っ付いて来るからね
引っ付き虫だって
お日様が好きだからね
君がお日様に会うことを
分かっていたんだよ
だからお日様の下で
そっと外して上げるんだよ
「気持ちの旅」
内なる声を聞き入れるには
まだ君は静けさが足りない
静けさに出会う少しばかりの
旅のようなものが必要なんだ
心の旅と言うより
気持ちなんだよ
気持ちに旅をさせるんだよ
それはね こう言うことだ
もし君が思い煩って
困惑したとしよう
その時何でも良い
「この気持ち」と思い
胸が動くことがあるだろう
その時気持ちは
旅に出たいと思っているんだ
そこで思い切ることだ
思いを切って
その気持ちを捨てることだな
そうすれば気持ちは旅に出る
気持ちが旅に出て静けさが残る
そして胸の奥まで
その色を見に行くと良い
その声を聞きに行くと良い
最も美しく輝いた色と共に
君は内なるメッセージを
聞くことになる
「池の畔にて」
池の畔にポツンと家がある
池の中にふわふわとした雲の影が
綺麗に映り込んでいた
私は立ち止まって見ていたら
すーと風が吹いてきて
家の庭の樹がなびいた
今にもその樹は
家を覆うかのように
寄り添うではないか
まるで家に話掛けている樹
風は止みそうにない
ずっと 止みそうにない
話は尽きぬようだ
「夕焼け」
夕焼け空は秋に限るのかな
そして僕は思います
鳥の翔ぶ姿がとても似合います
何故かなと思います
似合うというより いつも
夕陽を見るたびに
翔んでいます
それは限られた時に見せる
映画のようなシーンの様です
鳥たちは今日一日の私の
あんなこんな出来事考え事
みんな みんな
この紅い空の向こうへ
運んでは運んでは
かすかな思い出に
変えてくれます
「黄色の野」
秋 一面
目の前に黄色の野
せいたか泡立ち草が
咲き誇る
誰かに植え育てられたものでなく
一斉に咲き誇る
この地は君たちが得たんだね
頂いたんだね
この季節 この時間に この地に
生きる喜びと感謝に溢れ
私はこの黄を楽しんだ