風の中のタイル

「風の中のタイル」

森の中を風が吹く

その風にも動じなく

しっかりと空中に浮かぶ

それぞれの色を付けたタイル

それらのタイルはある空間を

囲っている

しっかりと空間を示して囲い

その位置を守るかのように

しっかりと位置に浮かんでいる

森の中 風が吹き荒ぶ中

私はただ呆然と眺めているだけだ。

黄の野原

「黄の野原」

黄の野原には

真ん中に緩やかに流れる滝が

長い小川になっている。

少し奥行きのある木立の列が見える

そして小川を挟んで

緑や赤の蝶々に似た生き物が

心地よく飛んでいる

飛んでいるというより、浮かんでいる

浮かんで 黄の野原に遊んでいる

柔らかいね 私はそう感じた

この柔らかさは、そのもの達の

優しさだね

柔らかいね 有り難いよ

ただそのもの達を含んでいる風景が

私を癒してくれてる

有り難いよ これが純粋な優しさだね。

靴下の愛

「靴下の愛」

僕は好きで絵を描いている

自分自身のためと思っている

当たり前なんだけど

と言うのは。。

君は靴下を履いているが

君の役に立っているに違いない

しかし、靴下は好きで君の足に

被さっているのだ

毎日、君の足の下でペチャンコに

なっているが、これが靴下の骨頂だ。

そして、君がベッドで寝入ったころ

靴下は、夜空を飛んで旅をする

靴下の愛に感謝したい。

真夏のキャンディ

真夏のキャンディ

真夏のキャンディは

暑さに負けてべっとり凹み

疲れている

包み紙を剥がされることも

ままならないくらい

疲れている

無理にゆっくり剥がしても

べっとり指先にへばりつく

でも指先ごと口に運んだら

美味しさは失っていなかった。

「こんなにどうしようもないが

大丈夫です」

そっと夏のキャンディは

教えてくれた。

どんな物も本質は皆

最後まで頑張っているんだね。

赤いエネルギー感謝

赤いエネルギー

エネルギーは赤く力強く

大地からその身体を

見せ掛けていた。

そのエネルギーは

頼もしい強さで満ちている

私はエネルギーに圧倒されたが

それが持つ愛とでも呼ぶのか

波動により身体全体の細胞が

共振している。

喜びの共鳴を感じて

それは感謝になった。