くっつき虫

「くっつき虫」

足元にくっつき虫が付く

あなたの足に注目してくっついた

あなたの左足にくっついた

あなたは足元に気付く左足に

注目することだ

くっつき虫も気付いた

ああ、あなたの行く先に

移動するのだと

お互いの事なのだ

全ては全てのために

動いている

システムに感謝して生きる。

夕陽と夕焼け

夕陽が近江富士に沈むころ

夕陽は夕焼けになろうか

いや成ってしまうのか

闘っていたんだ。

懸命に夕陽のままその日は

静かに終えたかった。

でも焼けてしまった。

夕陽は、なだらかな山を

見下ろしてしまった

だから今日は焼けて

沈んで行った。

暫し留まるのも良し

「暫し留まるのも良し」

石と石の間があるのは良い

河や海岸に岩と岩の間に

流れの中に堰き止めていて

流れていかないようにしている

流れずにそのある決まった場所に

少し留まるようになってるな

流されて流れて行くも良しだ

そして、留まるのも良しだ

留まると見えるものがあるからだ

河の水がどんどん下流へと流れる

それを横で見てみることも大切じゃな

そうゆうのも、ひとつの段階であり

役目であり、ひとつの経験でも

あるからね。

虹の河

「虹の河」

河に掛かる虹を見た

沢山の緑の植物やら虫やらが

虹のゲートをくぐって行く

まるで合わせたような行進が続いて

それはそれはとても壮大で

美しさはこの世の創造物を

超えていた。

人々もこの行進に続いて行く

きっと続いて行く。

雨粒と私たち

「雨粒と私たち」

雨粒が車の天井に跳ね返る

ポンポツポンポツ弾けて

皆、何処かに跳んでいく

いい音だね。

元気良く当たって弾けてる

空の雲から落ちてきた雨粒は

この音で何を教えてくれるのかな

うん。そうだね。

まあ、元気だしなって

真っ直ぐに脇目も振らず

取り敢えず君の車が有ったので

弾けたね、音も出したよ

地面じゃなく君の真上にね。

だから、こうして、音を聞かせるよ

そう、生きているんだ

僕も、君も、生きているんだ

この素晴らしき世界にね

そして、もっと素晴らしい世界を

創造していこうね。

一緒だからね。ずっといつまでもね。