「生きると言う事
猫はいつも寝ている
特に冬の寒い季節
寝ている事が前提で
生を受けたとすれば
それはそれ
人を含め生き物の
生きる姿はまちまちだ
それは人においても
まちまちだ
だから、あなたは
何をしていても
どうしていようと
生かされている。
「冬の雨が森に帰る」
冬の雨が森に降る
ああ、君の音は安らぎだ
この静かな樹木の間に
ただ君の雨粒が
細くなった葉や枝に
当たっては地面に落ちていく
君はこんな冬の昼下がりに
空からやって来て
今は静かな森に
少し寂しげな林に
その音と土に帰る姿を
見せてくれた
その香りも今は静かに
休む森の生き物にも
安らぎを与えてくれている。