遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

佐藤東弥監督「カイジ 人生逆転ゲーム」(2009年)

2012-08-12 23:21:41 | DVD・VHS・動画など
カイジ 人生逆転ゲーム 通常版 [DVD]
クリエーター情報なし
バップ



2012/8/12

・原作は結構前に1回通して読んだ。最近は読んでない。
・なんとなく罵ってほしい気分だったので見てみる。
・それぞれの役者さんの持っている個性と、作品上に必要なキャラクター性がケンカしているような感じ。
・香川照之の竹中直人感がすごい。
・顔が…というより表情が濃い。歌舞伎でもやればいいのに。やってるわ。
・カイジ役の藤原達也。ほぼ舞台仕様の演技。くどい。監督の意向なのかしら。
・天海祐希の役の危なっかしいキャラ設定。
・ライムスター宇多丸命名の演出方法「顔相撲」が随所に見られる。
・香川照之の顔相撲ぶりがすごい。そして、天海祐希の一人顔相撲ぶり。もう藤原竜也が残らない。
・たぶんカードとか鉄骨渡りとか地味なゲームしかしてないから、そのぶん音楽やオーバーな演技で盛ろうとしたんだろうけど、逆効果。
・もともとなんでそんなに地味な対決が多いのかというと、身近で非劇的な設定で現実感を出して、究極に追い込まれた人たちを放り込んで緊張感をあおるという構図のため。
・その現実感を派手な演出で犠牲にしているので、原作が好きな人は悲しいかもしれない。
・ドキュメンタリー作品に叙情的な音楽を載せると途端にウソっぽくなるような感じ。
・演技は大げさだけど、話はあっさり。
・「限定ジャンケン」「鉄骨渡り」「Eカード」。
・「このエピソードは覚えてる…けどそんな話だっけ?」と思いながら見る。
・カイジなら、相手を金を貸さざるを得ない状況に追い込むからこそ、金を手にできるはずなんだけど…違ったかな。記憶の中のカイジに期待しすぎたかな。
・原作のエピソードをできるだけ効率よくつないだ感じ。
・なんでこの人が主人公なんだろうという疑問が残る。
・ダメ人間でも情を捨てきれず、追い込まれると天才的なひらめきを得る。その辺をバランスよく描くのは本当に大変なんだなあ。原作すげえ。
・松尾スズキの油断ならない善人感がよかった。
・兵頭を演じてたのは佐藤慶さん。気づかなかったのでびっくり。遺作だそうです。

※負け組にいわゆる「イケメン」を器用するのはやめてほしい。
コメント
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