クマと闘ったヒト (ダ・ヴィンチブックス) | |
中島 らも | |
メディアファクトリー |
2012/8/16
中島らも、ミスター・ヒトの対談。
ミスター・ヒトは、馳浩やライガーなどを育てた名伯楽。主戦場にしていた北米の思い出話が中心。ときどきプロレスの仕組みの大事なところが言葉の端々から漏れていて、たのしい。
キラーカーンがアンドレの足を折ったという逸話。似たような話はけっこうあるだろうけど、ミスターヒトは、相手をケガさせるのは下手だからと言い切る。
仕方ないから、「~の足を折った男」と売り出すわけだが、プロレス的に、相手を怪我させるのは「下手」なのであって「強い」ではないのだという。
また、註釈が吉田豪というのが、油断ならない。文字が小さくて読みにくいが、どうでもいいおもしろい豆知識がたくさん。
星野勘太郎がプロレスを始めた理由「とにかくヒトを殴りたかった」が最高すぎる。
ヒクソンの戦績への言及にもびっくり。