2012/8/16
16世紀の鳥の糞(肥料)から始まって、現在までの「エネルギー利用」の変遷がわかる。
農業のため、戦争のため、電気のため、いろんな目的で人間はエネルギーを作る。
不思議なことに、この本には原子力発電はそれほど大きく取り上げてないにもかかわらず、読むといわゆる「原発容認」「原発推進」の考え方に少し説得力を感じるようになる(本書ではそのような「主張」は一切書かれていない)。
というのは、特に化石燃料の場合、発掘などで過去にとてもたくさんの人が死んでいるという部分。1952年のロンドンでは、暖を取るための石炭が原因で、1万人以上が死んでいるそうだ。詳しく調べたわけじゃないけど、たぶん原発でそんなに死んではいないのではないか。
過去に原発が直接の原因で死んだ人は何人いるんだろうか。
ただ、1953年と現在を、まったく同じ基準では考えられないだろうし、死者の数だけで物事を判断するのは乱暴だけれども。
原発関係者の隠蔽体質なんかは異常に厳しいようだし。
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