観劇三昧:坂口修一「ミッド・ナイト・エクスプレス第36話『シルバーフォックスの秘密』」
2017/11/8
ホストクラブで働く田々南徹がついに肝臓を壊し入院、無理やり退院して復帰したら職場であらためて殺されそうになる話。
やっぱりシルバーフォックスが男前過ぎる。
地下アイドルにもだえていた男と同一人物とは思えない。
久々に超自然的な必殺技も使っていたし、酔っ払って醜態晒している様もかっこいいし、個性が渋滞している。多面性。
眼鏡とバンダナをつけたり外したりしながら、田々南と光源氏が話す見せ方が強引すぎ。
一人二役で立ち位置を変えながらする会話はたぶん濫用してはいけない。
それでも、ギャグ一歩手前でちゃんと形にできる技術はすごい。
ようやくホスト編が終わった。
最後の最後に派手な仕掛けがあって、抑えるところは抑えている。
談志が「弟子に築地に行けと言ったらホントに行ってしまうんだ」とこぼしていた話を思い出してしまったけど、ここではどうやら意味はあったらしい。
《登場人物》田々南徹 シルバーフォックス 光源氏 看護師まいまい 名のないホストたち 中川専務
《作品情報》(観劇三昧HP)
公演時期:2007/12/11
出演者:坂口修一
スタッフ :
作・演出:サシマユタカ
舞台美術:柴田隆弘/演出助手:若旦那家康(ROPEMAN(28))/音響:児島塁(Quantum Leap*)/照明:南勇樹(芝居処味一番)/フライヤーデザイン:黒田武志(sandscape)/webデザイン:山口良太(slowcamp)/写真撮影:森達行/ナレーション:岸本奈津枝
企画・製作:坂口修一
協力:土の会
あらすじ
ホストクラブ源氏物語で一躍スターダムへとのし上がった徹。しかしその成功の陰で徹の肝臓は悪化の一途をたどり、もはや水を飲むことさえ困難なほど重い病魔に冒されているのであった。