さらさらさん (一般書) | |
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2017/11/24
自己免疫疾患の「難病女子」による対談やコラム、書評、書店のポップなどをまとめた本。雑多。
医療や介護や福祉などの難しい話が並んでいて、前著「困っている人」にあったようなユーモアは控えめ。
ただの難病女子ではなく、学者とガチでやりあえる言語スキルをもった稀有な難病女子であるということがよくわかる。
中島岳志が「『困っている人』を文学として読んだ」という話。
「精神は細部に宿る」という視点はフィールドワーカーっぽいのと同時に作家っぽくもある。
著者に対して、より「うちゅうじん」っぽいという印象が強まる。世の中の広い。
猪飼周平らとのえらく難しい対談の最後に、読み物は「気合」だと言い切っていたのが気持ちいい。
装丁かわいい。小口部分にまで似顔絵。泣き顔から笑顔に変わるのがわくわくする。
※前著。感想。
([お]9-1)困ってるひと (ポプラ文庫) | |
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