2023/12/26
・解体中の巨大モニュメントの工事現場に紛れ込んだ、いろいろな立場の関係者たちが、語らい、惑う話。
・とりあえず今準備中の大阪万博を連想してしまうけど、あまり関連はなさそう。再演だし、高さ的に太陽の塔がモチーフだろうし。
・一般的ではない感覚かもしれないけど、個人的に工事中の巨大な作りかけの建物が好き。
・むき出しの柱や、精密に組み上げられた足場、赤白の巨大なクレーンなどを見ると無条件にわくわくする。
・夜中にこっそり入ってみたい、上ってみたい気持ちもわかるので、本作の場面設定はとても魅力的だった。
・その工事現場まではわかるけど、架空のキャラクターを模した巨大モニュメントを解体している工事なんて、よくこんな場面設定を思いつくものだ。
・着ぐるみの登場人物を出すことで、舞台上では見せられない、巨大モニュメントの外観も想像できる仕掛け。うまい。
・風や足音のような音響効果や薄暗い照明、足場やパイプの使い方で(たぶん)再現度も高い。臨場感がある。
・各登場人物の作品効果上の関係性がよくわからず、少し混乱してしまう。
・どちらかというと、言葉よりも、演出効果や身体表現の重要度のほうが高そうな作品なので、あんまり理解しようとしなくてもいいのかもしれない。
・物語というより祭りに参加する感じ。音楽もいい。
・他人またはほぼ他人と率直に語らったり、自己開示をしすぎのように思えるけど、もしかしてこの感覚には地域差があるのか。
・自分が警備員だったら、開始10分くらいで会話は無理と判断して警察を呼んでいると思う。手に負えん。
・実在しない存在をよりどころに、自身の存在を確かめようとしている人たちの話という言い方はできるのかもしれない。ドーナツと穴の関係性みたいな感じ。
・多かれ少なかれ、親が子供の実体よりもこう育ってほしいという自身の願望を見てしまうことはありがちだと思う。
・攻撃的なムキミちゃんが激しすぎて、気持ちがザワザワしてしまう。
・自身に足りないものを埋めようとする話だと思うと、もともとドーナツの穴側の存在である扉の人が、実在する人間を取り込んでいくのも、少しだけわかるような気がした。
(有料チケットを購入し仮想劇場ウイングフィールドにて視聴)
>おまけ。施工不良で立て直しになった実在していたビルを気が向いたときに撮影した画像。
これから取り壊すビル(2023/4/7)
まずは覆う(2023/4/24)
どんどん覆う(2023/5/27)
覆った(2023/6/17)
ちょっと期間空いてしまった(2023/8/25)
2023/8/29
ほぼ完了。クレーンむき出し。(2023/12/28)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます