遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

万博設計『鮟鱇婦人』

2023-12-26 21:20:44 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

2023/12/25

病弱な母親を笑顔にするために、落語家になって死神を演じ続ける女の半生を描いた話。

86分の一人芝居。長尺。視聴環境の加減でだいぶん聞き逃し、見落としがある感じになってしまった。

劇中に落語パートあり。

ほぼ一人の登場人物が空気人間と演技する形式だが、後半一人二役以上を演じるパートもある。

母親のためとはいえ、芸事に対してどこまで人生をささげられるかという話でもあって、少し前に見たオパンポン創造社の『幸演会』のテーマと少し重なる。 

作中人物に脚本家や演者を重ねる見方はありきたりだけど、そうとしか言いようのない仕掛け。

表現を続けていると、自分の望まぬ形でも、自身の作品が誰かの生きる指標になることもある。

死後評価される画家も珍しくないくらいだから、作中の彼女はそれでも幸運なほうだったのかもしれない。

もう一回→もういいかい(希望?)→もういいかい(諦め)→まあだだよ…になる流れがとてもきれいだった。

(有料チケットを購入し仮想劇場ウイングフィールドにて視聴)


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