2024/8/15
たった一人で活動する文芸部生徒が、文化部の最大派閥である合唱部に活動教室を奪われ、あちこち彷徨っているうちにいろんな人とその思いに触れて気づきを得る話。
「滅びる(た)存在に価値はないのか」という、高校生があまり好きそうではない迂遠なテーマ設定に味わいがある。
歴史の栄枯盛衰に、休部になっていく文化部を重ねている。
「演劇部、つぶれた」という、肉声で聴くと悲しすぎるフレーズ。
生物部あたりを追加して、長篇にしたほうが題材的にあっているような気がする。
先生がOGだったとかで、元イモリヤモリ部が活躍するのもアリだと思う。
最後の方、急にみんないい人になってしまって唐突に感じる。
合唱部、色んな意味でゲス過ぎて改心していても飲み込みにくい。
1時間の制約はあるものの、目の付けどころはかなり好きなので、もうひと押しほしい気持ちになってしまう。
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