2024/9/22
基本的には三人の出演者による地震をモチーフにしたパフォーマンスだと思うけど、おそらくもう少し抽象的な概念を表現している。
作・演出・振付はハラサオリさん。上演時間は36分。
最初の懐中電灯の使い方や、影の見せ方で、うまく人の残り香のする廃墟っぽい雰囲気を作っている。
動き自体はそれほど難易度の高そうなことをやっているわけではないし、はっきりとした物語があるわけでもない。
何を取っ掛かりにして見ていいのかわからないので、見ている間、ずっと自分と対話しているような気持ちになる。
中盤、三人の絡み合っているところ、言っていることはバラバラなのに、体の動きで会話しているように見えてくる。
言葉による説明もあるけど、基本的には言葉と動きによる様々な種類のリズムを味わう表現なんだと思う。
演劇にかかわる人間から見ると、心地よい動きのための基礎研究のように思える作品だった。
(U-NEXT)
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