遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

幾原邦彦監督『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』(1999年)

2018-03-21 00:44:37 | DVD・VHS・動画など

 

少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録【劇場版】 [DVD]
クリエーター情報なし
キングレコード

2018/3/20

・王子様に憧れるあまり自分自身が王子様になろうとした「少女天上ウテナ」が、「姫宮アンシー」とともに、ある世界から脱出しようとする話。

・テレビシリーズを見終わってから結構間が空いてしまったことや、最終回(というか終盤部分ほとんど)がよく分からなかったこと、事前に難解だという前情報が入っていたことから、心配しながら見る。

・結果、楽しかった。

・バラの花吹雪とか、映画のスクリーンを意識した引き絵が多用されている。映画館で見たかった。

・テレビシリーズのパラレルワールド的な位置づけ。

・ウテナが学生服を着てちゃんと男装している。

・たぶんテレビシリーズをやってた当時から「あれのどこが男装なんだ」というツッコミはあったんだと思う。

・そんな服装をはじめ、各登場人物の個性や役割はほとんど変わらないのに、全員どことなく違う。

・というか、テレビシリーズが長くよくわからなくなっていた各人の個性を整理しなおした感じ。

・その結果、生徒会長の妹である七実が牛としてしか登場していない。不憫。ねずみ男みたいな立ち位置で好きだったのに。

・他の生徒会メンバーは、顔が濃ゆい感じになっていたけど、存在感は薄くなっていた。

・天上ウテナ視点で描かれたテレビシリーズはバッドエンドと見ていいと思うけど、映画版は姫宮アンシー視点によるリベンジマッチになっている感じ。

・テレビシリーズだってあんな世界観なんだから、あれ自体、実は誰かの妄想だったとか、何らかのかりそめの世界だったとしてもおかしくはない。

・1984年のビューティフルドリーマーの影響下にあったりするんだろうか。新編のほうのまどマギも同じような作りになっているような気がする。

・最後は完全に去年見た韓国映画『お嬢さん』だった。

・とにかく胡散臭い場所だった「あそこ」が、きちんと崩壊してくれてよかった。

・全体的にテレビシリーズのモヤモヤを払拭できたんだけど、最後の風景を見る限り、もしかしたら『テルマ&ルイーズ』みたいな結末だったと解釈するべきかもしれない。結局よくわからない。

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