2018/11/22
・「触わると死んでしまう小箱」という都市伝説の真相が明らかになる話。
・一人主人公を決めて話を進めるのではなく、各登場人物の断片を繋ぐことで、真相らしきものが見えてくる構成。
・見たのは初日。全日程で前売券が完売しているのはすごい。
・TGR参加作品の中でも最若手グループに入る団体だと思うけど、券売もそうだし、座組み、グッズ展開など、公演全体のパッケージングがうまい。
・前説の安心感。外郎を売るように諸注意のアナウンスをしている。
・客席の隣に、たまたま先日のTHE SAN-DAIで優勝した氏次啓くんがいて、会場中「名古屋に行くの?」とか聞いていたら開演早々名古屋がディスられていて気まずい。
・途中、テロリストに捕まっていたジャーナリストをいじったりもしているし、いかにも怒られそうなギャグが好きなのかな。やめろとは言わないけど、都度、怒られたらいいと思う。
・配役が巧み。さすが、かつて遠藤みたいなド素人役者を舞台に上げて成立させただけのことはある。
・北海道から岐阜に行く民俗学者と院生、オカルト雑誌に配属された女性記者と彼女に思いを寄せる後輩、大学生バカップル、ユーチューバー。政府の役人。
・廣瀬詩映莉さんの演じる院生。なにをするにも一捻り入っているし、モノローグも安定している。自分は見れなかったけど、過去の一人芝居の成果もありそう。
・加えて、どういうわけか、いかにも味噌カツにつられて行っちゃいけない場所に行っちゃいそうなウッカリした感じの人に見える。配役と役作りが両方うまい。
・見た瞬間に「これは…ひどい」と口に出してしまいそうになるヤバいバカップルに、いろいろこじらせてそうなユーチューバー。
・噂と真相でテンションを変えて見せるのうまい。
・国の人だけ完全にファンタジーな感じだった。
・モノローグを中心に話を進めていく構成のわりに、全体的に滑舌が怪しかったのはご愛嬌。
・息が合わない人の会話は、役者さんどうしの息が合っていないとできない。
・作中最大の秘密はさらっと明かされる。
・もっとわかりやすく盛り上げる方向にも作れそうだけど、作り手側はそういうのが好みではなかったのかな。
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