遠藤雷太のうろうろブログ

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トランク機械シアター『ねじまきロボットα~ぼくは忍者の夢見丸~』(TGR2019 )

2019-11-01 08:10:56 | 演劇を見てきた・TGR2019

2019/10/31

・突如現れたユメゾンビ(故迷俗怨火)が、ニポンの人たちから夢を奪ってゾンビのようにしてしまう話。

・ユメゾンビの登場シーンかっこいい。舞台が立体的。

・「夢を捨てろ」とのたまうユメゾンビに対して「捨てな~い」とレスポンスする客席のお子さん。

・ねじまきロボットのアルファーさんと言えば、世界中の人とお友達になるのが夢。

・成功するしないはあっても、夢自体を失う展開には結構びっくり。(チラシのあらすじには書いてある)

・夢が大事な人もそうでもない人もいるけど、アルファーさんにとっては本質部分なので、それだけ強い思いがふわっと失われるのは怖い。無常が強い。

・なので、いつもは先頭切って問題解決にあたるアルファーさんが、どちらかというと敵役にまわってしまう。

・残された負け犬たちが、互いの好きな人のために共闘する展開は好み。

・ツギハギが今回も残念でかわいい。

・動きはあいかわらずだし、初対面の人にいちいち不審者扱いされているところも不憫。

・あるシーンで「おい、このクズテツ野郎」と心の中でなじってしまったけど、ああいう心の弱さは自分にもある。

・弱さや失敗と向き合って改善できるのが大人の強さ。ツギハギには毎回励まされる。

・今回は「現実的に世界中の人とお友達になるのは無理」「子供向けの話だから理想論を語っている」という、汚れた大人の声に真正面から向き合ってる。

・配置的に意図したものかわからないけど、「できるできないじゃない。やりたいかどうかだ」のようなセリフがあって、100点の回答だった。

・役柄上の話とは言え、作・演出でもある立川くんが、夢を見てもどうせダメだみたいなセリフを言ってて変な気持ちになる。

・とりあえず「頑張ってるよ、何年も何年もこういうことを続けていてすごいよえらいよ」と労いたくなる。

・人形と役者さんのバランスで、いつもより役者さんが前に出ているように見える。見せ方の問題ではなくて、自分の想像力が落ち気味なのだと思う。

・たぶんキン消しで遊んでいた頃の自分なら気にならなかった。気をつけたい。

(2019/10/31 19:30の回)

 

ねじまきロボットα:縣梨恵
夢見丸(ゆめみまる):石鉢もも子(ウェイビジョン)
故迷俗怨火(ゆめぞんび):立川佳吾
お桐:かわむらはるな
殿様(とのさま):寺元彩乃(capsule)
ミカゲ:原田充子
現丸(うつつまる):曽我夕子(yhs)
つぎはぎ:後藤カツキ
源さん(げんさん):高井ヒロシ

作・演出:立川佳吾
人形デザイン:クマノーノラボ
人形製作:中川有子(劇団清水企画)・後藤カツキ
音楽製作:三島祐樹(@ラバ)
音響操作:山本茉奈
照明プラン:岩ヲ脩一(Region Xross Inc.)
チラシイラスト:チュウゲン
チラシデザイン:アサヒマサヒロ
制作:大門奈央子・住吉晃誉
制作協力:ダブルス

※当日パンフ参照(なにぶん手入力なもので誤りがあればご指摘ください)


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