2021/12/14
何かを発表しようと頑張っていた生徒たちが何かのために全部中止になってしまう話。
コロナ禍に苦しむ演劇部の話は全国いくらでもあるだろうから、その説明は全部端折って抽象度を上げつつ、その抽象度を活かした創造性で勝負する方針、でいいと思う。
冒頭5分でお客さんをロックする力が強いし、勝ち抜くための高い戦略性を感じる。
序盤こそ、先輩後輩の嫌なノリはあるものの、あちこちで声を出して笑った。
全体的にビジュアルイメージが強い。
鳥さんの見た目はかわいいし、衣装も気を使ってるし、なにより舞台美術の迫力。
抽象から具象に切り替わっていく瞬間や、具象に切り替わったところで、結局何なのか理解しきれないバランス感覚が絶妙だった。
コロナ禍で、他の世代の人より確実に重い石を抱いて生きていかなきゃいけないというのは全くその通りで、それすらもポジティブにしていこうともがく若者たちの話だった。
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