遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

ダルデンヌ兄弟「ロゼッタ」(1999年)

2014-12-29 23:55:05 | 映画を見てきた
2014/12/27

仕事をクビになったロゼッタという名前の少女が、次の職場を探す話。地味!
常にカメラがぐらぐら揺れるタイプの映像で落ち着かない。というか、酔った。
短い映画なのにぐったり疲れてしまう。
ヒロインのはずのロゼッタに驚くほど華がない。
まったく「少女」として偶像化されていない。
作り手が世の中にまったく夢を見ていないのがよくわかる。
映画なんだからもう少しサービスしてくれてもいいのに。
それでも、あとからじっくり思い返してみると、結構味わい深い。
ロゼッタの真面目ぶり、苦労人ぶり。
苦労をこじらせて完全にひねくれている。
仕事を得るのに手段を選ばない。
友達にはなれないが、憎めないやつだった。
「退かぬ、媚びぬ、顧みぬ」という意味では、ちょっとしたラオウだった。
(ただし、かなり病弱)

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