観劇三昧:磯部家『普通の人』
2022/4/8
脚本家が演劇仲間の作曲家と世間話しているうちにちょっとした知見を得る話。
ごく自然な世間話風の話をヘッドセットマイク使用で見せる。どういう公演形態なんだろう。
たった二人の人間が読書の片手間に話しているだけの10分弱の作品なのに、ちゃんと構成があってクスクス笑える。
二人の会話形式だけど、落語の小話を聴いている感覚に近い。
どちらも話し方が穏やかで激しいやり取りはない。
聴きなれたラジオのように聞いていられる。
反面、劇作家が作曲家にやさしく苦言を呈されているところは生々しくてざわざわする。
実生活でも使えるくらい穏やかな調子の苦言。逆に怖い。
脚本家はこのくらいの穏やかさで言われているうちに、脚本を書かなければいけないと、申し訳ない気持ちになる。
脚本家の自虐は心が痛む。
《公演詳細(観劇三昧HP)》
■劇団名 劇団WAO!
■公演時期 2021/12/18
■地域 近畿
■キャスト
磯部宗潤
金澤耕介
■スタッフ
脚本:磯部宗潤
演出:mai
■あらすじ
脚本家と作曲家が作り上げる
超絶シュールな二人の掛け合い
それは、日常のたわいもない会話から始まる
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