2024/5/7
・近藤芳正演じるマクベス夫人が、「マクベス」をモチーフにした4本の短編を渡り歩いていく話。
・各話はそれぞれ起・承・転・結と銘打たれていて、それぞれ別々の団体が担当している。マクベス夫人だけ通しで登場する。
・各話なんとなくマクベスの最低限の骨組みを拾いつつ作られている。
・オープニング。各チームが狭い舞台上に密集しているなかマクベス夫人が前説を行う。期待感が煽られる。
・最初は大阪万博のデザイナーの話。大型受注を受けたデザイン事務所のCEOをダンカン王になぞらえて、マクベス夫人がデザイナーの夫に彼を殺させる話。
・時事ネタではあるけど特に批評性はなさそう。
・LGBTのしつこいイジリは何の意味があるんだろ。
・次の話はカラオケボックスみたいなところで王様ゲームしている若者たち。
・マザコン息子マクベスが恋敵バンクオーを刺す。
・正気を失った本人はともかく、人を刺されたのに王様ゲームを続けようとする人たちが不思議。
・幕間でなぜかプロレスラーの船木誠勝選手がゲスト出てきてマクベス夫人とトークする。トークなのになぜかリングコスチューム。小劇場に船木。違和感がものすごい。
・三番目は中年女性たちのお茶会みたいな話。
・作品単位でも公演単位でも思いついた順にエピソードを並べているような感じで混沌としている。
・全体の構成はどうしているんだろう。
・著名な俳優を中心に据えられているわりに、しょうもないギャグも遠慮なく入れているし、全体的にのびのびと作られている。遠慮というか、躊躇がない。
・四番目は、マクベス夫人が監禁されるが、夫からの愛に疑問を持ち、レジスタンスとともに反旗を翻す話。
・女の股から生まれていない何に殺されるかの話、見た感じ落雷っぽかったけど、結局、マクベスの死因は何だったんだろう。
・結果的にマクベス夫人のマルチバースみたいになっていた。考えてみれば、マクベス夫人という役名も変な感じではある。役名が役割であって人の名前ではない。
・シェイクスピアで最初と最後を結べば、ここまで奔放にやっても大体なんかまとまった感じになる。強かった。
(U-NEXT)
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