HELP!

2006-11-28 23:32:48 | discography

もともとは母親がビートルズ世代で、なんでも就職して初めての社員旅行の時に自由時間だっつのに旅館にこもってテレビで来日公演やらニュースを見てた、って聞きました。幼稚園のころTVでポンキッキをやってると「ほれ、これビートルズだよ」とか教わるんですけど、当時まだビートルズとずうとるびの違いすらよくわからないのにそんな事言われたって。小学校に入ってから「ああ、ビートルズの方は外人なんだ」ってやっとわかったという。どこ行ったかね、ずうとるび。

中学になってFMラジオを聴くようになってから、まあその影響がようやくまともに働いてきて、友人からも勧められたりして特集番組をエアチェックして聴くようになり、徐々にはまったわけです。聞いてみてびっくりしたのは、素人にも聞きやすいはっきりした発音の英語です。歌詞を用例に使った英和辞典なんかもあるくらいで、引用のほとんどがビートルズ(あとはサイモン&ガーファンクルが1、2曲くらい)だそうで、ちょうどいい言い回し方とかもそうなんだろうだけど、僕がヒアリングできる英語って、ネイティブが聞いてどう思うんでしょうね。

HELP!は好きな曲がたくさん入っていて、サージェントペパーとアビイ・ロードと並んでベストアルバムのひとつなんですが、たまたま弟が先にCDを持っていたのに何故か遠慮して、僕が買ったのは最後の最後、就職してからでした。「Ticket To Ride」をカーペンターズオリジナルだと思っていた友人もいたし、どっちかっつーと前半が映画とも関係して有名なのかもしれないですが、僕は後半の「Act Naturally」「You Like Me Too Much」とか「Another Girl」なんかが好きです。ちょっと翳りのあるメロディが好きなんだな。

このあたり、俗に言う「シルバービートルズ」の黄金期かと思いますが、よくよく聞いてみていると、やっぱりこの連中はアイドルとしてちやほやキャーキャー、お人形さん扱いの毎日にはとても我慢できなさそうだよなあ、と思えてきます。よく10年もバンドもったよなあ、ホントに。

THE BEATLES「HELP!」PARLOPHONE TOCP-51115


シタール幻想~超絶のラーガ

2006-11-27 23:52:58 | discography

学生時代僕の周りはなぜかインドカレーブーム?で、コンパのかわりによくカレーを食べに行ってました。ほうれん草のカレーと豆のカレーとタンドーリチキンとナンとインドビールとマサラティー、そんな感じです。宗教的理由などの本物のベジタリアン御用達のカレー屋なんてのもあって、そこは一度だけ行きました。「右手でのライスの食べ方お教えします」なんてのもあって、腹がへっていたのでそれはやらなかったけど、しかし小さい街なのにインドカレー屋多かったな。

その街でも代表的なカレー屋さんには、インドから来たコックさんがナン焼き釜でナンを焼いたり、学生でも入れる値段で本格的な料理が食べれるし、比較的広くてぞろぞろ行けるしでよく食べに行ったのですが、最初に先輩に連れられて行ったときに、週に2回くらい、インドから来ているシタール奏者の生演奏がある、と聞いていてとても楽しみにしていました。が、店に着いて聞いてみたら残念ながら体調を崩して帰ってしまった、とのこと。先輩ともどもけっこうがっかりして帰ってきたのを覚えています。カレーとチキンは美味しかったよ。

インド音楽は理論を始めると大変深いのだそうですが、僕はそんなところまで追求するわけでもなく、ただぼんやりと聞いているだけ。それでも、タンブーラというリズム楽器(と言っていいのかな)を背景にシタールの演奏が徐々に熱を帯びてゆく感じ、一息つくかと思うと今度はタブラという太鼓が様子見をしながら曲に入ってくる、という展開にゆったりと浸ることができます。しかしこのタブラ、いろんな音がでます。トン、ドン、ズゥン、カン、etc、、、一度ライブで見たけど、タブラ奏者はすごい。楽しそう。

1曲59分てのも凄い。インドは色々と奥が深いよな。

「シタール幻想~超絶のラーガ」キング KICC 5111


MORNING GLORY?

2006-11-25 01:48:55 | discography

最近はレコード屋に行くのも面倒臭いし小遣いも少ないからハズレ厳禁だし、、、といろいろあって「レコードを買いにいく」という行動自体をしなくなりつつあります。ホントはこういう所から日常の小さな幸せを噛みしめるべきだとつくづく思うのですが、まあ思うだけ。だって面倒臭いし、、、

これもamazonで買ったCDです。衛星のチャンネルで空き時間に'90年代のヒットCDをダラダラと流すことがあるんですが、その頃僕は学生でしたが何故かビートルズ⇒クラシック⇒ジャズ⇒'60ロック⇒'60ジャパニーズロック(?)と異常な嗜好変遷をたどっていまして、国内外ともヒットチャートを全くトレースしていませんでした。おかげでまあ色々古い音楽も聴けたわけではあるんですが。で、ま、その中にこのOASISの大ヒットアルバムも流されていまして、あれ、Don't Look Back In Angerですね。「へえ、いい感じの曲だな」と。もう新世紀になってからですが、そういう再発見をするごとに財布と相談しては、僕の失われた10年間を穴埋めするようにチョボチョボと買い集めてみているのです。なんて、だいぶ大げさだけど。

僕は基本的にアルバム単位で聴く癖があって、だいたいは曲順も変えずに繰り返し聞くんですが、このアルバムもタイトルがないヘンな曲がはさんであったり、曲の前後で楽器をカチャカチャさせてたり、アルバム聞き向けっぽいです。音楽はあまり似てるとは思わないけれど、なぜかアルバムの持つ雰囲気が後期のビートルズ、アビイ・ロードなんかに似ている感じがしなくもない。OASISはイギリスでは「ビートルズの再来」とかって騒がれたと聞いたことがありますが(違ってるかもしれない)、そういやジャケットの写真も似てるか?少し影があって透明で伸びのある音がアルバムを通して聞けます。だいぶお気に入りで会社に行くときによく聞いています。

そういや、オアシスとけんかしてたバンドがありましたよね?ブラーだったっけ?そういう小ネタだけなぜか押さえてる。

OASIS「(WHAT'S THE STORY) MORNING GLORY?」EPIC EK 67351


四季

2006-11-24 23:33:27 | discography

中一で初めて買ったCDです。なんでまたクラシックだったんだろう??まあ確かに、一番近所のスーパーのレコード売り場では当時まだたいしたCD売ってなかったし、「最初のCDでハズレは嫌だな。クラシックで知ってる曲なら、無駄金にはならんだろ」と思って択んだ記憶があります。まだ文字通り「レコード売り場」でLPが主流の時代、そういえばスーパーのレコード売り場コーナーでもちゃんとナガオカのレコード針売ってたな、そのときは。

CDプレーヤーは親に半分出してもらって買ったPanasonicのミニコンポシリーズのやつで、我慢できなくてしばらくしてからアンプ・スピーカーとダブルカセットデッキを同じシリーズでそろえることになるんですが、このころはラジカセにつないで聞いてました。LPだって何枚かしか持ってなかったけど、とにかく無音部が本当に無音なのと、それゆえに音の立ち上がりがクリアなのにびっくりしたのを覚えています。このあと電車に乗ってはるばるロックのCDを買いにいくわけですが、それまでは擦り切れるくらい(って擦り切れないけど)繰り返し聞きました。

僕は典型的なニ長調大好き人間なので、「四季」の中でも春と秋が好きなわけですが、このパイヤール指揮の楽団はなんというか“こじんまりとした華やかさ”みたいな雰囲気があって、とくにクラシック聞きたくて買ったわけではなかった気がするんですがそれでも気に入って聞いてました。奥深いとか“沁みる”とか、そういうぶ厚さはそんなにないかもしれないけれど、当時ビルボードチャート100とかしか知らない中坊に「クラシックも悪くないな」と思わせる意味では、ちょうどよい入門編になったのかな、という気がしています。

「四季・パイヤール室内管弦楽団」DENON 28C37-29