SNSで新しいCFがネタとして流れてきたので見てみたのですが、かの石原裕次郎の物まねをやってる芸人の人?を使って相変わらずぶっ飛んだネタを力技で押してくるCFでした。いや、私は好きなんですけどね。
で、外出自粛で会社に行くのもままならない状況で、買い物に行っても何となく保存食に目が行く昨今、ちょうど話題のもの、と思って買って食べてみたんです、カレーメシ。
まず、開封して目に飛び込んでくる乾燥ご飯。一粒一粒が乾燥してる、マジかよ。これでそれなりだったら凄いぜ。昔アメリカで、スーパーマーケットになんかちょっと変わったカップヌードルがあったのでよっしゃと思って買って食べた時のあの残念な感じ。聞くところによるとイギリスの即席めんもだいぶひどいそうですが、アメリカのアレはちゃんと日清製だったので(たぶん現地向け製品なんでしょうけど)日本人でも満足できる、と思い込んでけっこうショックだったのもあって、恐る恐る食べてみたのですが。
いやあ、ちゃんとウマい。
やっぱり即席食品で味が濃いし、カレーだし、食べてて食べ飽きないか、と言われるとそこまで完璧ではないのですが、まず旨い。野菜ジュースとかがあれば一人分は全く問題ないし、飽きるという点以外は乾燥食品なので日持ちもするし、お湯とスプーンだけだし、非常食としても十分有用だと思いました。何より、あの乾燥ご飯をここまで食事として完成させるこだわり。乾燥食品としては乾燥豆腐を使ったカップスンドゥブ以来の感激レベルの推しです。日本の食に対するこだわりというか、平均レベルの高さを改めて感じました。メタクソに不味いものってホント少ないですよね。
しかし、そうすると逆にあのCFを始めとするマーケティングの方向性が少し疑問になってくる。もう完全に色モノに割り切って徹してる感じなんだけど、それだと製品そのものの良さに全然触れていない気がしてきています。ちょっとは「災害に備えて」みたいな話題を盛り込んでもいいんじゃないかな、と。まあ日清社内でそういう議論もあった上で今の路線を突っ走ってるのなら100%余計なお世話なんですが。
キャンプをしてるブロガーの人によるとカレーメシはレシピの5分よりは7分の方がお米の炊け具合がよいそうだ、ということだったので私も7分でやってみました。比べてないけど乾燥ご飯の復元具合は7分で文句なしです。