Good Dog, Happy Man

2007-02-11 02:01:35 | discography

たまにはジャズ畑の気楽に聴けるギターもいいかな、と思ってそれっぽいやつを探していたときに見つけました。ジャケットはCDケースが厚紙で包まれていて、セピア調の写真には男性(ビルさん)と犬。

僕は犬が好きではないのでどうかなと思ったんですが、当たり前ですが関係ありませんでした。曲はエレキギターが中心でアレンジで使う楽器もシンプル、エフェクトを色々掛けてみるくらい。中に、たしかアメリカ民謡の「Shenandoah」があって、僕の場合矢野顕子から入ったというヤバい曲なんですが、こっちはちゃんとアメリカっぽく聞こえます。他もゆったりとしたテンポの曲ばっかりで、聴いているとなんというか本当にアメリカの郊外の家で縁側のロッキングチェアに座っているおじさんと膝元に座っているおっとりした犬のいる風景が思い浮かんできます。

、、、と、こないだのJohn ZornのCDを眺めていたら、ん?Bill Frisell、、、?同じ人?

この方、あのRadioでギター弾いてるんですね。うぇーびっくり。いや上手いし器用なんだろうけどさ。ジョンゾーンに呼ばれてあーいう曲弾いて、自分のレコードではこういう曲弾いて。なんか、色々ストレス解消できそうな感じ。何につけ上手い人ってトクよね。

Bill Frisell「Good Dog, Happy Man」Nonesuch 7559-79536-2

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CHEAP THRILLS

2007-02-06 01:50:58 | discography

前にも書いたかも知れませんが、就職してお給料をもらえることになって、冬に朝起きると枕元でだんご虫が凍死しているようなボロアパートだったので固定支出もたかが知れていていわゆる可処分所得が出来まして。さて念願のCDを買おうかな。何買おうかな。でもまあハズレはなるべく避けたいわけで、じゃあ昔のヒット曲というか定番を聞いてみよう、と思い立ってCDを徐々に買い始めました。最初はえーと、サイモン&ガーファンクルあたりだったかなあ。

確か雑誌だかCDショップのチラシだかでこれは聞いとけみたいなリストを入手してひとつずつ、「時代を押さえる」ような感じで1枚買っては聴き込んで、を繰り返していました。まあショップに踊らされていたと言えなくもないけど、でもまあ評価が固定するくらいの定番ディスクはさすが今聴いても色あせてない良さがそれぞれにありまして、キャンペーンで安くなっていたこともあって久しぶりに音楽を厚く聴いた時期でした。そんでジャニス。

この人最初おばちゃんだと思ってたんですが若いんですね。見るたびに表情が違う。ずっと後でウッドストックのDVD買ったんですが、時には同じ曲を歌っている間にさえ、別人のように変わってしまう。ステージでのブルースの迫力とゴシップの絶えない私生活と近しい人たちの証言とがそれぞれ全く異なる人らしい、いろんな角度の光にいろんな輝きを見せる様子が非常に魅力的です。享年27。オーヴァードーズで亡くなった3人のジェイのひとりですね。

これはバンドのライブ形式なんですが、ライブでこんな歌を聴けた時代、いいですねえ。ジャケットがロバート・クラムさんというどっかで見たことある感じのマンガの人。ジャニスの真似をして歌ってみるとよく分かりますが、彼女の歌い方って魂を絞り出す感じなんですよね。でかい声で歌うと、何というかかなりプリミティブな気分になります。「SUMMERTIME」なんかすごく好きなんだけど、おいそれと会社に行くときに聴けないんだな。僕が持ってる女性ボーカルの曲は、すごく軽いかすごく重いかのどっちかで、重い方はとても道すがら聴けるようなもんじゃないです。ちゃんと家で座って聴かないと、ずんと疲れて後に響いちゃう。

会社の先輩に紹介したらやっぱり気に入ってくれたのはいいのですが、ドライブの時に車の中でかけたらお子さんが泣いちゃったらしい。だめですよこんなの子供に聴かせちゃ。

(2024/7/7 修正)

BIG BROTHER & THE HOLDING COMPANY「CHEAP THRILLS」COLUMBIA CK 9700

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