百花密うまいぞ

朝、取り残されたはたらき蜂がもの悲しそうに旋回していた。
お母ちゃんを捜してスーパーをうろつくちびっ子みたいだ。
彼女らは本当にハッチになってしまった。
ちょっと心のどこかがチクッとした。
そういやアニメのハッチって男の子だった？
あの頃はミツバチは雄で何年でも生きると思っていたっけ。
木箱に堕ちた蜜蝋をまじまじ見ながらその美しさと芸術性にため息。

さあ、これからはチャドクガとなめくじとゲジゲジとダンゴムシと
蚊と蝿とゴキブリ、とにかく可愛くもくそもないやつらのおでましだ。
保護なんてしないから顔洗って待っておれ。

最後のみつばち通信

物置小屋に日本ミツバチを移して９日。
今日は彼女たちとお別れの日。
ミツバチをこのままにしておくより飼育している人に
預けた方がいいのだと決めて知人から教えてもらった８チャンネルに投稿した。
８チャンネルはニホンミツバチ飼育の情報交換サイトなのだ。
幸いにも近くで飼育している方からすぐに返信をもらい
本日引き渡しとなった。
木箱の上にかけた板をあげてびっくり、
かぼちゃくらいのハニカム構造のお家がすでにできていて
中にはたっぷりの密密、壇密。
ミツバチの大いなる生命力に驚かされ感動の雨あられ。
そういや、今日は震えるほど寒い日だった。

ちゃんとした木箱に収められたミツバチ達は新天地でどんどん分封して
数を増やしてほしいと願った。

でも明日から蜂に会えなくなるのはちょっとさみしい。

みつばちは力持ち

巣箱のみつばち団子が少し大きくなっている。
飼育するつもりはさらさらない猫社長だけど何となく
嬉しいような困ったような複雑な気持ち。
巣箱の底を覗くとはたらき蜂の死骸が数個あるのを発見。
ピンセットでつまんでだそうかと手袋をしていざ行くぞと準備していたら
はたらき蜂が仲間の死骸をかかえて外に飛び出してきた。
猫社長の出る幕はないみたい、箱の中はとても清潔だ。
ミツバチの食事は花の蜜だからうんこも蜜のように甘くて香りがいいのかしら？
それにしてもミツバチって力持ち。