縁起笑店

縁起の道も招き猫から
陶芸家猫社長のつれづれコラム
横浜の縁起村から伊豆の満腹村に移住

25年空き家

2009-05-16 | Weblog
猫社長の裏には新築から25年空き屋のままの建て売りプチ豪邸がある。噂ではどこぞのお金持ちが
余っちゃって薪にくべても減らないお金で購入したと聞いている。時々業者らしき人が庭の草を取ったり
窓を開けて風を入れに来たりしていた。そんな新古住宅にある日異変が起きた。
大きな音がするので垣根越しに覗いてみたら家の回りに足場が組まれている。
おおついに解体か、とうとう売っちまったかと思ったら庭にペンキの缶が並んでいる。塗装だった。
おおリフォームか、やっぱり売っちまったんだ。
ところで塗装業者の仕事をみているとちとひどいんだよね。普通塗装の前にジェット水流で汚れを
取って、その後木部をヤスリ掛けするじゃろ。それがぜんぶ吹っ飛ばして、一応マスキングだけはしてたけど
刷毛でぺろぺろ、スイスイ塗り始めたんだよね。ひどい手抜きだ。誰も見てないとふんでいるんだろうけど
猫社長は見てるぞ。
ちょっと待て、これは見せかけだけの簡単塗装なのかもしれない。うん、やっぱり売っちまったんだ。
その後買い取った不動産屋が少しでも高く売るためにお化粧を施したって事に違いない。
何が何でも売ってしまったことにしたい猫社長であったが、真相はそのうち分かるであろう。
それよりも、困ったことが起きた。ペンキの匂いや分子が猫社長の家まで侵入してきて、気分が悪いのだ。
有機溶剤なので喉は痛いし、鼻水はでるわで、もう化学物質症候群だ。
風よ吹けー、嵐になれー。