縁起笑店

縁起の道も招き猫から
陶芸家猫社長のつれづれコラム
横浜の縁起村から伊豆の満腹村に移住

山本56

2010-06-24 | Weblog
ピノコと散歩、猫社長は門から道路へ出るとそこでいつも右に行こうか左へ行くか、ちょっと考える。
ピノコの散歩コースは右ルートの公園と左のルートの桜並木があって、公園ルートは公園の中を
歩いてその後住宅街や寺などを回る。桜並木ルートは並木の下を行ったり来たりしてその後畑の脇や住宅街を
回るのだ。
散歩しているとお馴染みのワンコにであったり、出窓でうたた寝しているにゃんこと挨拶したりと
まあだいたい同じパターンの繰り返しだ。その日の気分でいろいろなコースを選ぶのだけど
新鮮みがないし飽きてくる。ピノコにとっては散歩さえしていればどこの道でも幸せなのだろうけど。
そこでたまに気分転換に遠くに出向くようにしている。でもこれには気力が必要だ。
遠出は行きはよいよいだが帰りがヨイヨイになるからだ。
今日は何となく気分が乗ったので二十分掛けて隣の満天町まで行ってみた。満天町は大きな敷地の
注文住宅がたくさん建っているお屋敷街だ。猫社長は数ヶ月に一度ピノコを連れてステキな家々の
間を練り歩きながら目の保養をさせて貰っている。
住宅街の突きあたりにエレベーターが設置された家があった。その家はすごく高い斜面の上に
建っているのだけど、かなりの築年数が経っているみたいで斜面は樹木に被われて猫社長のいる道路からだと
屋根しか見えない。それでも豪邸だとわかるほど大きい屋根だ。思わず表札を見た。
そこは娘さんがテレビやラジオで活躍している有名な小説家の家だった。するとエレベーターが万年筆に
見えてきた。ペンは剣より強し。ペンでエレベーター代を稼ぐ。
猫社長はその小説家の作品は一冊しか読んでない。山本56。五郎じゃありませんイソロク。