縁起笑店

縁起の道も招き猫から
陶芸家猫社長のつれづれコラム
横浜の縁起村から伊豆の満腹村に移住

歪笑

2013-09-15 | Weblog
東野圭吾の歪笑小説の最後の短編 職業小説家の中にこんな感じの文章がある。
おたく、それ、本屋で買ったの?勿体ない。俺はね、読みたい本があれば
図書館で借りることにしているんだ。たかが小説なんかに金をかけるのは馬鹿の
することだ。
もっとも、人気のある本は順番が回ってくるまでに時間がかかったりするけどね。
ひどい時は半年近く待たされることもある。
どうしても読みたいときは新古書店に行く。1週間もすれば新古書店にでまわるのでそれを買って
また売る。ただじゃないけど新刊を買うより安く付く。
すると主人公の男が
書き手側に一銭も入らない、みんなが同じことをしたら小説家は食べていけなくなる
と反論する。
猫社長はこの歪笑小説を図書館で借りて呼んだ。
そして思わず、そうだよねえと頷いた。
わかっちゃいるけど、本は高い。
猫社長は個人的には図書館の図書も有料にいてもいいと思っている。
作家さん達も生活がかかっている。図書館でただで読まれたら売れない作家さんはやっていけない。
だから一冊借りるごとに印税分を支払うのだ。
2000円の単行本なら200円。
文庫本なら70円程度。
そこから手数料を引いて作家に支払えば作家さん達も助かると思うのだけど、
どうでしょう。