縁起笑店

縁起の道も招き猫から
陶芸家猫社長のつれづれコラム
横浜の縁起村から伊豆の満腹村に移住

シジュウカラの悲劇

2010-05-20 | Weblog
ピノコを連れ立って散歩するコースのひとつに桜並木の遊歩道がある。遊歩道の片側は縁起村天才大学の
グラウンドで反対側はコンクリートの土留めが続いている。
ここは気持ちのよい遊歩道で春は桜がそりゃもう豪勢に咲き誇り、夏は桜の葉陰のトンネルになる。
ここを通勤や買い物犬の散歩で利用する人も多い。
コンクリートの土留めには塩ビのパイプの水抜き穴が規則的に配置されている。この水抜きにもしかして
スズメとかが巣を作るのかなあとピノコに引かれながら歩いていたら、ピーピーと鳴く声が聞こえてきた。
声のする穴のほうに近寄ってみると猫社長の目線より下にある穴の中に4,5羽の小鳥の雛が
黄色いくちばしを大きく開けて鳴いているのを発見した。
最初はスズメの雛かと思ったのだが土留めのてっぺんからシジュウカラが心配そうに猫社長を見張っていた。
ごめんごめん、でもシジュウカラさん、ここは余りにも位置が低すぎるんじゃないかな。それに
こんなに鳴いていたら人間やカラスに居所がすぐしれてしまうよ。
本当に雛はかわいい、もうここで卵を孵してしまったのだから無事に巣立てるように祈るのみだ。
次の日に見回りに行った時も雛たちは少し体を大きくして元気に鳴いていた。
雨が降った。二日間散歩に行くことが出来なかった。その間雨でパイプの中が湿ったり流されたり
天敵に襲われたりしないだろうかと心配していた。
今日、その不安が的中した。パイプの中はもぬけの空だった。何度も行ったり来たりして他のパイプ穴も
探したのだが、雛の痕跡すらなかった。
ああ、なんということか、もしかして巣立ち?いやそれにしては早すぎる。親鳥が雛を別の巣へ雛たちを
移動した?ほ乳類なら聞いたことあるけど鳥でもあるのか、それはわからない。
自然界はまっこときびしい世界だ。ああでもでも残念無念。
シジュウカラさん次回からはこれに懲りてもっと安全な場所に巣作りしておくれ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿